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【卓球】エース・早田ひな「2位は嫌だ。1位がいい」 親友や先輩が明かす金メダルへの〝熱量〟

東スポWEB / 2024年8月9日 9時9分

エース・早田ひなが日本を金メダルへ導く

【フランス・パリ8日(日本時間9日)発】目指すは頂点のみだ。パリ五輪の卓球女子団体準決勝(パリ南アリーナ)、日本はドイツに3―1で快勝し、4大会連続のメダルが確定。10日の決勝では絶対女王の中国と激突する。エースとしてチームをけん引する早田ひな(24=日本生命)は、左腕にケガを抱えながらも並々ならぬ決意でコートに立ち続けている。親友や先輩が明かす、早田の金メダルへの〝熱量〟とは――。

金メダルへのマジックを「1」とした。第1試合に平野美宇(24=木下グループ)とのダブルスで出場した早田は、第1、2ゲームを連取。第3ゲームを落としたが、第4ゲームをきっちり制した。第2試合で張本美和(16=木下グループ)が敗れたものの、第3試合の平野、第4試合に再度登場した張本がそれぞれ勝利。早田は左腕のケガの状態が心配される中、「(平野と)私たち同い年の2人がチームを引っ張らないといけない。得点を決めるのは自分の役目」と頼もしい言葉を残した。

決勝で相まみえる中国は、2月の世界選手権団体決勝で2―3と惜敗するなど、数々の場面で日本の夢を打ち砕いてきた。打倒・中国に燃える早田は昨秋のアジア大会シングルス準決勝で王芸迪(中国)を4―3で破り、日本勢29年ぶりの決勝進出を果たす。決勝で孫穎莎(中国)に1―4で敗れるも銀メダルを奪取。世界の舞台で実力を証明した一方で、当の本人は満足していなかった。

早田と小中高のチームメートで、現在は日本卓球(ニッタク)の営業企画部で用具のサポートにあたる永道麻衣加さんは、アジア選手権後に「りんごちゃん(中国での早田の愛称)強すぎ。お疲れ様。2位おめでとう」とメッセージを送ると、早田からは意外な言葉が返ってきたという。

「2位は嫌だ。1位がいい」

準決勝で中国の壁を打ち破った喜びより、頂点に届かなかった悔しさが勝ったのだ。そんな早田に永道さんは「まあパリで1位になると予言するわ」と返信。すぐさま早田は「オッケー!やったるわ。パリでは1位になる」とリベンジを誓った。

早田の母校の福岡・希望が丘高出身で、現在はミズノで卓球担当を務める左右田颯斗さんも熱意を感じ取っていた。早田と出会った中高校生の頃は、同級生の伊藤美誠(スターツ)や平野に後れを取っていた。それでも「当時から早田選手は一貫して『五輪で金メダル』と言っていた。昔は伊藤選手や平野選手と違って上に絡むような選手じゃなかったけど、目標はブラさずに持っていた。自分が目指している五輪金メダルへ自分でやるべきことをひたすらやっていた」と証言。今も昔も金メダルへの熱量は変わっていない。

そんな早田は、かつて本紙の取材に対し「金メダルを取ることは難しくて、誰もが不可能だと思っていると思う」とハードルの高さを自覚した上で「パリでももちろんだが、その先も金メダルを取るという目標は変わらない。私だけでなくて『チームひな』のみなさんも、その気持ちで今はずっとやってくれている」と力強く語っていた。

中国との最終決戦に向けては「自信を持って最後まであきらめずに120%の力が出せるように頑張りたい」と気合十分。卓球界の歴史に新たな1ページを刻むことはできるか。

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