【レスリング】浜口京子が桜井つぐみの強さを解説 海外でも「つぐみスペシャル」がブームになる

金メダルに王手をかけた桜井つぐみ

パリ五輪レスリングで桜井つぐみ、樋口黎が決勝（９日）進出を決め、銀メダル以上を確定させた。五輪２大会銅メダリストの浜口京子は両者の圧倒的な強さを称賛した。

【浜口京子 気合でＧＯ！】びっくりしました。日本のレスリング、どうしたの？と。もちろんいい意味で、です。桜井選手も樋口選手も圧倒的な力の差で勝ち上がりましたよね。男女ともに本当に強い！

桜井選手は両手で相手の片腕をつかんで制するツーオンワンが武器です。相手は片腕が使えないので自分のレスリングスタイルが出せずにリズムが狂ってしまうんです。しかも桜井選手は揺さぶりをかけるので、相手はブレる。マルーリス選手は警戒していたのに、桜井選手の術中にはまっていました。まさに「つぐみスペシャル」ですよね。今までここまでツーオンワンを武器にした女子選手はいなかったと思います。桜井選手を見て、海外でもツーオンワンブームが来るのではないでしょうか。

樋口選手は一切、ムダな動きがない。しかも相手に常に圧力をかけ続けていました。まるでパスタをこねる時の手のように、体でグググ～っと押しているんです。相手はカウンターを仕掛けようにも、圧をかけられているので体幹がブレてしまってできない。一方の樋口選手は圧をかけながら次々に技を繰り出してポイントを重ねていきました。

表情もとても落ち着いてましたね。試合後に冷静を保とうとする姿も、自信に満ちていました。桜井選手も樋口選手も、決勝でも絶対に勝ってくれると思います。応援しています！