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【スポーツクライミング】17歳で銀・安楽宙斗 悔しさと共に抱く…吉田沙保里さんと〝同じ思い〟

東スポWEB / 2024年8月10日 5時9分

メダリスト3人でのセルフィーを撮る安楽宙斗(左)

パリ五輪のスポーツクライミング男子複合決勝(9日、ルブルジェ・スポーツクライミング会場)で、安楽宙斗(17=JSOL)が銀メダルに輝いた。第1種目のボルダーは堂々の首位通過。第2種目のリードで失速し金メダルは逃したものの、男子日本勢初の表彰台に上がった。17歳は競技の普及にも全力投球で、その〝青写真〟とは――。

喜びよりも無念さが勝った。金メダルを目の前にしたリードでは疲労の影響もあり、5番手の76・1点。4選手が90点台をマークしながらも、要所で安定感を欠いた。「3位以内に入れたことはうれしいけど、本当に金を狙ってボルダーから、準決勝から、集中してこなしてきた。今まで一生懸命やってきたけど悔しい」を唇をかんだ。

パリ五輪は「今までの練習や大会の経験を出す」という思いから「発表会」と色紙に記した。昨年は世界選手権のリードで銀メダルを獲得。昨季のW杯ではボルダーとリードの年間王者に輝くなど、世界トップクラスの選手に成長した一方で、満足する様子はない。「五輪後も僕は選手を全然続ける。だからパリがゴールになっちゃいけない。以前に(レスリング元世界女王の)吉田沙保里さんが『五輪後に1年休むのがよくわからない』と話していたけど、僕も同じ気持ち」と自然体を貫く。

根底には「スポーツクライミングを広めたい」という願いが込められている。東京五輪から採用されたとはいえ、認知度が高いとは言い難い。「クライミングは結構、面白いと思っているけど、知っている人やプレーヤーはまだちょっと少ないかなと感じる」と分析しつつ、自ら魅力の発信に努めていく構えだ。

シーズン時は海外での試合にも数多く参戦。多忙な日々を過ごす中でも、イベントにも積極的に参加したいという。「野球を知らない人が遠くから野球を見るのと同じで、クライミングを知らない人は僕が何をしているかよくわからないと思う。僕が大会形式のイベントですごいところとかを実際に見てもらうのが、一番知ってもらいやすい。実際に大会を見たら何もしなくてもすごいとなると思うので、いろんなクライミングに関するイベントや宣伝活動に参加して、クライミングを広めたい」と展望を明かした。

目標の実現に向けては、世界で活躍し続けることも重要だ。「自分の特徴的な登りを発信していきつつ、結果を残すことで、クライミングに触れて、もっと盛り上がりに貢献できる選手になりたい」と宣言。かねて「クライミング界のレジェンドになりたい」と意気込むクライマーは、さらなる高みを見据える。

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