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【陸上】北口榛花 抱えていた金メダルまでの苦悩「何を信じたらいいのかもわからなくなった」

東スポWEB / 2024年8月11日 11時4分

表彰式で涙ぐむ北口榛花

パリ五輪の陸上女子やり投げ(10日=日本時間11日)で金メダルを獲得した北口榛花(JAL)が、快挙に至るまでの苦悩を明かした。

フランス競技場で行われた世界一決定戦では、1投目にシーズンベストの65メートル80をマーク。日本女子勢がトラック&フィールド種目で頂点に立ったのは初めてとなった。「金メダルがすごく重く感じる。今シーズンは試合に勝っていたり、記録もそんなに悪くないとみなさんは思っていたかもしれないが、自分の中でしっくりくるものが全然なかった」と率直な心境を語った。

2023年世界選手権覇者として挑んだ今季は「もう頑張れない」と思ったこともあったという。「初めの方に2回ぐらい体が動かなくなったりした。正直、誰が味方で誰が敵か、何が敵かわからなくなって、何を信じたらいいのかもわからなくなった時があった」。

それでも「やり投げの基本的なところはみんな共通していると思うけど、自分は自分の投げ方があると思って、自分の感覚を信じてくれる人が周りにいて、自分のいい時の感覚に近づいていけるように準備してくれた」と必死に前を向いてきた。

パリ入り後も思うように調子は上がらず、予選の出来も不本意だった。「今日競技場に立つのもすごく不安だったけど、最後の最後にアップとかでいい感覚が戻ってきた。それなりに自信を持って臨めたのは、自分を信じてくれる人がいたから」と感謝を口にした上で「実際にもの(金メダル)手にしたことで、不安から解放されたというか、不安が抜けていくような気分」と笑みを浮かべた。

優勝直後、表彰式、取材時など、何度も流した涙は苦悩を乗り越えた証し。「記録があまりなので、そんなに満足しているわけではないけど、オリンピックの金メダルという1つの山は越えられた」。最後にはいつもの北口スマイルは戻っていた。

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