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【卓球】早田ひな〝熱すぎる〟団体戦への思い 石田コーチ「他の選手の応援を抑えられない」と苦笑

東スポWEB / 2024年8月11日 11時4分

団体決勝のダブルスでも張本美和(左)への鼓舞を連発した早田ひな

仲間を信じて戦い抜いた。パリ五輪の卓球女子団体(10日、パリ五輪南アリーナ)決勝で、日本は中国に0―3で敗戦。2大会連続の銀メダルとなった。絶対女王の壁を崩せなかったが、エースの早田ひな(24=日本生命)は左腕のケガに負けじと奮闘。最後までチームをけん引し続けたサウスポーは、団体戦にも並々ならぬ思いを抱いていた。

早田は第1試合のダブルスに張本美和(木下グループ)とのペアで出場。陳夢、王曼昱組との試合は、1―1で迎えた第3ゲームを奪って勝利に王手を懸けた。しかし、第4、5ゲームに世界1位ペアの逆襲に遭い2―3で黒星を喫した。第2試合の平野美宇(木下グループ)、第3試合の張本も白星をつかめなかった。ただ、早田は「ケガのことを忘れて、本気で楽しめた決勝戦だった。もちろん負けて悔しい部分はあるけど、最後までやり切れた気持ち」と晴れやかな表情を浮かべた。

かねて「五輪金メダル」への覚悟を口にしてきた早田は、団体戦への熱量も人一倍強い。早田を指導する石田大輔コーチは「石田卓球クラブ(現石田卓球N+)で学んでいた時に女子の団体戦で初めて全国優勝したが『めちゃくちゃ楽しかった』と言っていた。シングルスと違って、みんなで優勝を喜び合うのがうれしいという感覚が普段からあると思う」と証言。

小中高のチームメートで、現在は日本卓球(ニッタク)の営業企画部で用具のサポートにあたる永道麻衣加さんは「団体戦は早田選手が絶対に1点を取ってくれる。早田選手も自分が1点取らないとチームが負けるという意識は持っていた」と自覚を肌で実感していたという。

日本の大黒柱に成長した今も、昔と姿勢は変わらない。石田コーチは「ひなは自分をしっかり持っているけど、感謝の気持ちも持っている。団体戦も『みんなが応援してくれているから頑張ろう』『みんなが応援してくれたから今度は自分が応援しよう』という印象がある」。この日の試合でも両手でガッツポーズを見せるなど、全身を使って仲間たちに声援を送っていた。

常に応援も全力の早田に対し、石田コーチは「僕は『応援量を抑えて』って言いますよ(笑い)。疲れるからね。例えば4番目に試合があるのに、他の選手の応援を抑えられない」と苦笑い。それでも『人のために』って気持ちがあるから。それは大切なことだから、絶対にやめなさいとは言わない。誰かのために動けるのはひなの強みだよね」とメリットになっている。

2月の世界選手権団体戦も決勝で中国に敗れた。世界の頂にたどり着くには、避けて通れない難敵だ。早田は4年後のロサンゼルス五輪に向けて「4年間はまだ長いけど、このパリで忘れ物をした金メダルを取りに帰れるように、ロス五輪まで自分をさらに追い込んでいきたい」と力強く宣言。リベンジへのモチベーションは早くも高まっている。

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