【甲子園】大社が報徳学園から大金星! 石飛監督は困惑「打てるボールが振ったところに来た」
東スポWEB / 2024年8月11日 20時4分
第106回全国高校野球選手権大会の第5日(11日)第3試合は、32年ぶり9度目出場の大社(島根)が、6年ぶり16度目出場の報徳学園(兵庫)に3―1で勝利し、聖地で63年ぶりとなる白星を挙げた。
2年連続センバツ準優勝の強豪相手に大金星だ。大社打線は初回に大会屈指の好投手・今朝丸裕喜投手(3年)から3本の安打を集中させるなど2点を先制。「想定外のことが起きるのが甲子園」とエース左腕・馬庭優太投手(3年)もびっくりの援護点。「あとは守りきらないといけないな」と気合が入った。
馬庭は130キロ台後半ながら、球速以上の伸びのある直球で相手を押し込んだ。6回までに許した安打はわずか2本と完全に報徳打線を封じ込めた。
しかし、アクシデントも起こった。7回の打席で安打を放った際に右わき腹を負傷。それでもアイシングなどで治療を行い、最後までマウンドに立ち続けた。9回に適時打を浴びて1点こそ失ったが、137球を投げ切った。
試合後、馬庭は「いつもより真っすぐが走ってくれて要所で低めに投げ切れたのが大きかった」と自身の投球を振り返った。
下馬評を覆すジャイアントキリングに石飛監督も驚きを隠せず。8本の安打を放ち、7回途中で今朝丸をマウンドから引きずり下ろした打線について「ナンバーワンと言われるような投手なので、ちょっとよく分かりませんが…。気合です、気合で打ちました」と興奮気味に話した。
さらに「150キロ近い真っすぐは打てませんし、落差の大きいカーブも打てないんで。たまたま打てるボールが振ったところに来た、というぐらいのことじゃないかなと思うんですけど」と、自らの予想を上回る選手のプレーに、もはや困惑するばかりだった。
32年ぶりの出場に地元島根からは大応援団が駆け付けた。指揮官は「アルプスが満員になるとは聞いていたんですが、試合前に見て本当にびっくりして。一番感動したのは勝った時に皆さんが応援タオルを掲げて一緒に揺らしていただいて、こんな光景が現実にあるのかなと、もう信じられない気持ちでいっぱいです」と感極まっていた。
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