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【レスリング】清岡幸大郎〝男泣き〟の金 桜井つぐみとは幼なじみ「2人で取ることができた」

東スポWEB / 2024年8月11日 20時24分

激戦の階級で金メダルを獲得した清岡幸大郎

若きホープが世界の頂点に立った。パリ五輪のレスリング男子フリースタイル65キロ級決勝(11日)で、五輪初出場の清岡幸大郎(23=三恵海運)が金メダルを獲得した。

イランの強豪、ラフマンムサ・アムザドハリリとの頂上対決では、第1ピリオドから仕掛けた。0―1からバックを取って2点を奪うと、スピーディーなタックルからバックを取って加点。さらに得意のアンクルホールドも決まり、10―0と大量リードを奪った。第2ピリオドで2点を返されたが、無尽蔵のスタミナを武器に最後まで攻めの姿勢を貫き、10―3で逃げ切った。

「ここまで支えてくださったみなさんに、この金メダルだけじゃ返しきれないと思うけど。ありがとうございましたという気持ちと、結果で恩を返すことができたのかなと思います」

昨年12月の全日本選手権では、準決勝で東京五輪金メダルの乙黒拓斗(自衛隊)を破り優勝。世代交代を実現させると、今年4月のパリ五輪アジア予選でパリ五輪出場権を獲得した。

2022年9月にはリオデジャネイロ五輪レスリング男子グレコローマン59キロ級銀メダルで、格闘技イベント「RIZIN」で活躍する太田忍、スダリオ剛と合同練習を敢行。自身のXでは太田からはがぶり返し、スダリオからは増減量方法を教わったことを明かすなど、飽くなき探究心が成長につながった。

女子57キロ級の桜井つぐみ(22=育英大助手)は幼なじみ。「勝って俺にプレッシャーをかけてくれ」と伝えていたら、先に桜井が金メダルを獲得した。「それがいい方向に力に変えて試合に臨むことができた。いい関係でここまで来て、2人で金メダルを取ることができた」。桜井らがいるスタンド席を回った清岡は、静かに男泣きした。

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