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【巨人】菅野智之がリーグトップの11勝目 登板前にはチームメートが粋な計らい

東スポWEB / 2024年8月12日 5時4分

巨人の菅野智之

巨人の菅野智之投手(34)が11日の中日戦(バンテリン)に先発し9回途中118球を投げて1失点と好投。チームは3―1で勝利しリーグトップの11勝目を挙げた。

貫禄の投球を見せた。初回をわずか12球で三者凡退に終わらせる最高の立ち上がりを見せた菅野は、その後も冷静な投球で中日打線を圧倒。8回までに3度、得点圏まで走者を進めながら本塁は踏ませず、スコアボードに0を並べ続けた。

それでも完封勝利を目前にした9回には無死一塁から3連打を浴びてこの日初失点を許し、守護神・大勢へバトンを託すこととなった右腕。「大勢を休ませたかった」と悔しさをにじませたが、後輩右腕はしっかりと火消しに成功し11勝目を手中に収めた。

菅野は「あんまり調子は良くなかったんですけど、いろんなボールを投げながらうまく組み立てられたと思います」とまずまずの手応え。この日は親交のある中日・大野雄と約2年ぶりの投げ合いとなったこともあり「去年に『また投げましょうね』って約束して。今日は少なくとも特別な感情がありましたし、ロースコアでいいゲームができたんで、お互いよかった。いい試合になったんじゃないですかね」と率直な心境も明かした。

登板前のグラウンドでは、チームメートからの粋な計らいも受けていた。早めに練習を終えてベンチへと戻ろうとした菅野に対して、投手陣は大きな拍手とともに「頑張ってください!」「頼みましたよ!」などと盛大にエール。このほほえましい光景を外野で見ていた先輩・長野もこのアクションに乗っかる形で自ら大声援を送ると、投手陣だけでなく野手陣からも呼応する形で激励の拍手が巻き起こった。

これには菅野も照れ笑いを浮かべながら一礼。結果的には仲間たちの優しさに応える力投を見せることに成功した。

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