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【阪神】梅野隆太郎 高橋遥人の〝復活〟を好アシスト…昨年ファームで「いろんな話をしてね」

東スポWEB / 2024年8月12日 5時4分

阪神・梅野隆太郎

チームを救った。阪神・梅野隆太郎捕手(33)が左腕の復活白星をアシストした。11日の広島戦(京セラ)で先発マウンドに立った高橋遥人投手(28)とバッテリーを組み、好リード。5回4安打7奪三振の高橋を1025日ぶりの勝利に導くともに、バトンを引き継いだ石井、桐敷、ゲラ、岩崎のブルベン陣4投手の力も巧みに引き出した。

セ3位のチームも4―0と快勝し、同一カード3連敗を阻止。首位・広島との差も3ゲームとし、この日負ければ今季105試合目にして自力優勝の可能性が消滅する危機だったが、V戦線に踏みとどまった。

梅野にも昨年9月、死球禍による左尺骨骨折でファーム調整を強いられた時期があった。意図せぬ鳴尾浜での調整だったが、トミー・ジョン手術などを経てリハビリ中の高橋と会話する機会も増えた。

「俺が骨折している時から『梅野さんと組める時を楽しみにしています』と言ってくれて、いろんな話をしてね」

苦しく単調なリハビリを一生懸命に取り組む後輩・高橋の姿を見ていると、自然な感情が芽生えた。

「何とか勝たせてあげたい。1つでも勝たせてあげられるリードをしていきたい」という思いを込めた配球が広島打線を封じ込めた。

最大のピンチは2点リードの4回だった。二死から佐藤輝の失策、菊池の左前打と死球で満塁。ここで代打・石原をツーシーム2球で追い込み、4球目の膝元スライダーで空振り三振に打ち取った。

長く高橋とはコンビを組んではいなかった。それでも「ブルペンで受けてみて組み立てて(試合では)打者の反応、どうやれば打ち取れるか考えた。ピンチでも冷静に強気な投球をしてくれた」と阿吽(あうん)の呼吸は健在だった。

チームとして残り40試合を切った時に現れた救世主左腕。野手最年長の女房役は「遥人の1勝も大きいし、チームとしても大きい」と手応えをつかんだ様子だった。大混戦のセ・リーグ優勝争いを勝ち抜くべく、12日からは東京ドームに乗り込み、2位・巨人との3連戦に臨む。

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