コロンビアを訪問するヘンリー王子とメーガン妃は政府に利用された「政治的な駒」＝英紙報道

ヘンリー王子とメーガン妃（ロイター）

ヘンリー王子とメーガン妃は８月１５日から４日間、コロンビアを訪問するが「政治的な駒」として利用されているとの声が高まっている。英紙デーリー・メールが１１日までに報じた。

夫妻は１５日から、犯罪が多発する南米の国を４日間にわたって訪問し、首都ボゴタ、カリブ海沿岸の歴史的な植民地都市カルタヘナ、カリを訪問し、カリでは文化祭に参加する予定だ。

コロンビア副大統領フランシア・マルケス氏の招待を受けた２人は、同氏によると「コロンビア人の願望と声を体現する年長者、若者、女性たちと交流し、文化と革新の導き手としてのコロンビアの役割を明らかにする特別な機会を得る」ことになるという。

しかし、多くのコロンビア人にとって、今回のの訪問は、政権を巻き込んだ一連のスキャンダルから人々の注意をそらすために、衰退しつつある左派政権が夫妻を「政治的な駒」として利用しようとしていると冷笑的に見ているという。

ボゴタのある著名な弁護士は「メーガン妃とヘンリー王子は善意でそうしているのだろうが、ここにいる誰もが明らかに（政府に）操られていると話している。もちろん、彼らのスター性はコロンビアの貧しい人々や特定の文化に注目を集めるために使われるだろう。しかし現実は、コロンビア政府は２年前に政権を握って以来、スキャンダルに溺れている。国内の人々をなだめ、海外で自分たちの評判を良くするために何かが必要なのだ」と語った。

また夫妻は世界で最も危険なスポットの一つを訪問することを選択した。英国と米国の両政府のウェブサイトは、旅行者に対し、テロ、誘拐、路上犯罪、強姦、強盗の多発について警告しているだけに、多くの議論を呼ぶコロンビア訪問となりそうだ。