【スターダム】２冠王者・安納サオリ 朱里との激闘を制す「実はずっと戦いたいと言い続けてたんよ」

朱里（左）に延髄斬りを決める安納サオリ

女子プロレス「スターダム」の〝絶対不屈彼女〟こと安納サオリ（３３）が、元ワールド王者・朱里（３５）との激闘を制した。

シングルのリーグ戦「５★ＳＴＡＲ ＧＰ」ブルースターズＡブロック公式戦（１２日昼の部、宇都宮）で２人のシングルが実現。１０日の開幕戦（横浜）で安納は米ＡＥＷのアナ・ジェイに敗れており、センダイガールズ・ワールド＆アーティストの２冠王者としても２連敗は許されない。

初戦でスターライト・キッドに勝利し、勢いに乗る朱里からサッカーボールキック、腕十字固めで攻め込まれたが、安納もドラゴンスクリューからの足４の字固めで応戦。朱里が得意とするキックを封じにかかった。

その後も雪崩式のアームロック、右ハイキック、腕固めの餌食となるが、絶対不屈彼女は歯を食いしばって耐え続ける。迎えた１２分過ぎ、朱世界を狙う相手に肩車の形で担ぎ上げられた瞬間を見逃さなかった。

巧みに体を入れ替えた安納は、両足を踏みつけながらブリッジの体勢で押さえ込むスペシャルポテリングで電光石火の３カウントを奪った。

あっけにとられる朱里とは対照的に、勝った安納は後頭部を押さえながら苦悶の表情。それでも「この２点は大きいで」と胸を張った。２人は２０２０年２月のＯＺアカデミー前橋大会で一騎打ちし、当時は朱里のバスソーキックで敗れた。あれから４年半。

安納は「あのときの私はフリーになりたてのときで、朱里もフリーで。そんな私たちが今、スターダムのリングで戦ってるんやな。実はずっと、戦いたいと言い続けてたんよ。だから今日、朱里と向き合えてよかった。願望って、願い続けたり行動し続けるとかなうねんな」と、ようやく実現した一戦を振り返った。

これで星取りを１勝１敗の五分に戻し、次戦（１５日、後楽園）ではキッドと対戦する。安納は「今のキッド、楽しみにしてるわ」と意味深な笑みを浮かべ、バックステージを後にした。