【甲子園】関東一が早めの継投で初戦突破 エース坂井「ナイターは不慣れだけど暑くなくてよかった」

勝利して叫ぶ関東第一・坂井遼

第１０６回全国高校野球選手権大会の第６日第４試合は関東一（東東京）が北陸（福井）に７―１と快勝し、８強入りした２０１９年以来、５年ぶりに初戦を突破した。米沢監督は「センバツで悔しい思いをしてここに帰ってきた。何とか１勝をつかみ取ろうと意識してやってきた」と興奮を抑えきれなかった。

１点を追う３回、一死二、三塁から相手の暴投で同点とすると、一死三塁から成井（３年）の浅い左飛が三走・藤田の好走塁で犠飛となって逆転に成功した。その後も得点を重ねていった。左腕・畠中（３年）が３回を１失点に抑え、４回からエース坂井（３年）がマウンドへ。６イニングを３安打無失点の好投を見せ、最後まで主導権を渡さなかった。

ロングリリーフをこなした坂井は「投げる準備はできていた。今までやってきた細かい野球を今日はできた。ゼロに抑えることができたのがよかった。（捕手の）熊谷のリードや野手のバッティングで気持ちが楽になった。ナイターは不慣れだったけど、暑くなくてよかった」と安堵の表情を見せ、米沢監督も「畠中がちょっと合わせられていたので早めに坂井を出した。ボールが続いたりもするけど、楽しそうに投げてくれて持ち味を出してくれた」とねぎらった。

３回戦の相手は馬淵監督率いる明徳義塾（高知）。大一番に向け「レベルが高いので仲間たちとミーティングして緻密な野球をやっていきたい」と意気込んだ。