【スターダム】中野たむ 上谷沙弥と優勝決定戦での再会を熱望「確かめたいことがある」

スターダムの中野たむ

女子プロレス「スターダム」の真夏の祭典「５★ＳＴＡＲ ＧＰ」初制覇を狙う中野たむが、因縁の上谷沙弥（２７）と優勝決定戦（３１日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ）での〝再会〟を熱望している。

レッドスターズＢブロックから出場している今大会は、１０日の開幕戦（横浜）でＩＷＧＰ女子王者・岩谷麻優相手に敗れると、１２日の宇都宮大会では飯田沙耶に不覚を取り、まさかの開幕２連敗。それでも「今年は期間も短くて集中できるなと思ってたけど、幸先悪くて…。でも私が優勝しないといけないんです」と語気を強めて訴える。

発奮材料もある。開幕前の４日浜松大会ではなつぽい、安納サオリとアーティスト王座を戴冠したが、試合後に極悪軍団「Ｈ．Ａ．Ｔ．Ｅ．（ヘイト）」のリーダーで、ワールド王者の刀羅ナツコに髪の毛を切られる屈辱を味わわされた。

中野は「自分の切る髪がないからって、たむの髪を…。スターダムを乗っ取ろうとしてるとか、あんな人たちに任せておけない。このままじゃ後楽園、（観客が）５００人も入らなくなっちゃう。ヘイトを許さない」と怒りが収まらない。

リーグ戦優勝者は同王座に挑戦するのが慣例だ。「私が優勝して赤いベルトにたどり着く。私がスターダムを守らないと」と強い決意を示す一方で、「その前に上谷と決勝で当たって確かめたいことがあるんです」と明かした。

ワールド王者として臨んだ昨年大会、公式戦初戦で対戦した上谷が特大プランチャを放った際に左ヒジを脱臼。レフェリーストップによる勝利となり、不完全燃焼に終わった。その上谷は先日、こともあろうにヘイトに加入。今リーグ戦では極悪ファイト全開で開幕２連勝を飾っている。

しかも刀羅に髪を切られた際、押さえつけてきたのが上谷だったという。中野は「優しい子だったのにどうしちゃったのかな。私はずっと去年の続きをしたいって思ってたけど、上谷は去年のことを悪夢の始まりって言ってた。だから本当はたむのこと恨んでるのかなって」といまだに信じられない様子だ。

ならば優勝決定戦で本心を確かめるしかない。「遅れてきた反抗期なのかな？ 無理してるなら、たむが助けてあげるのに。でも上谷がその気なら、私が潰すまで。アイドルの怖さを思い知らせてあげます」と予告した。「最後まで気を抜かず、あとの全員をけちょんけちょんにして一番星に返り咲きます」と誓う中野は、ここから巻き返せるか。