【広島】打撃好調の秋山翔吾 酷暑でも欠かさぬルーティンワーク「抑えるところは抑えつつも…」
東スポWEB / 2024年8月13日 6時9分
赤ヘル軍団が強い。広島が12日のDeNA戦(マツダ)で10―3と大勝。ベイスターズ投手陣に15安打の猛攻をかけ、2桁得点を奪って勢いの違いを見せつけた。
存在感を発揮したのが「1番・中堅」のベテラン・秋山翔吾外野手(36)だ。3安打1打点1得点と躍動し、チームの首位堅守に貢献した。
1点を追う3回先頭で打席に立つとDeNA先発・森唯から、この日2本目の左前打を放って反撃の口火を切った。さらに打者一巡となって相手2人目・京山からもチーム6点目となる左前適時打。これで出場試合は8戦連続安打、今季8度目の猛打賞で打率も2割8分台にまで引き上げた。
前日11日の阪神戦(京セラ)では9連戦のタイトスケジュールであることを考慮され〝休養日〟をもらうと、試合後の当日中に帰広。移動ゲームとなったこの日のDeNA戦では、秋山を含めたスタメン組は試合前のフリー打撃を行わず。各自で調整を任され、軽くノックを受ける程度のみだった。
通常とは異なる時間の流れの中、あえて球場入りやグラウンドで汗を流す時間を遅らせ、試合開始直前まで体を動かす。「ビジター(試合)のような間隔で」臨んだ秋山は〝休み明け〟の一戦できっちりと結果を出し、チームを勝利へと導いた。
14日まで9連戦中のチームは試合前の練習量を投手、野手ともに軽減中。とはいえ酷暑が続く夏場でもホームやビジターに関係なく、試合前の秋山が絶対に欠かさないルーティンワークがある。定位置の中堅で赤松外野守備コーチが放つ打球を追いかける個人練習のノックだ。試合前練習で「打撃」を行わない日はあっても「守り」を省く選択肢はベテランの辞書にはない。
「もちろん(練習量を)抑えるところは抑えつつも、守備はやらないといけないものと僕は思っています。試合に出て守る以上、守備は常に人に関与する怖さがありますから。投げているピッチャーもそうですし、他の野手に対しても責任がある」(秋山)
中堅手としてチームの1球1球に参加するからこそ、常に持ち場と自分の状態を確認し続ける責務があるというわけだ。
残り43試合。6年ぶりVへと目指すチームで一切の〝隙〟をつくらない鯉のベテラン・秋山。不動の「1番・中堅」として、ここからさらにフル稼働を見せていく。
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