1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

孤立するロシアとイランが友好関係強化 高まる「世界同時戦争」の危険性

東スポWEB / 2024年8月13日 6時10分

ウクライナの反撃に怒りを募らせているというロシア・プーチン大統領(ロイター)

ウクライナがロシア領内で戦闘を展開し、ロシアはウクライナ南部のザポロジエ原発で火災を起こした。中東ではイランがイスラエルに攻撃するのが秒読み段階となり、トップが代わったハマスはイスラエルとの人質・停戦交渉をしないと表明。世界同時戦争危機、そして第三次世界大戦危機となっている。

ロシアメディア「モスコフスキー・コムソモーレツ」によると、ウクライナ軍は6日にロシア西部クルスク州へ奇襲で越境攻撃した。ウクライナ軍が国境から数十キロ地点まで前進し占拠したとされ、クルスク州には11日時点で数千人のウクライナ軍が駐留しているという。ウクライナ侵攻開始以来、ウクライナは防戦一方だったが、最大の攻撃となっている。プーチン大統領は12日、「国防省はクルスク地域の領土から敵を排除しなければならない」と声明を発表し、ロシア軍は掃討作戦を続けている。

そんな中、11日にロシアが占拠するウクライナ南部ザポロジエ原発から、黒煙が噴出するのが確認された。ウクライナのゼレンスキー大統領は通信アプリ・テレグラムに「ロシア軍が火災を起こした」と投稿した。ロシア当局が既に消火し、国際原子力機関(IAEA)は「原発の安全性に影響はない」としている。

一方、原発を現在管理するロシア国営原子力企業「ロスアトム」は、ウクライナ軍による2度の無人機攻撃が11日夜にあったと主張。冷却塔施設内で火災が起きたが、同深夜までに消火したという。同原発は、ウクライナ侵攻開始直後の2022年3月にロシア軍が制圧し現在、安定的に停止した状態にある。

軍事事情通は「領内に攻め込まれたプーチン氏の怒りはすさまじいものがあり、大規模攻撃があるのは確実です」と指摘する。

また、米メディア・アクシオスは11日、イスラエルの情報筋の話として、イランが数日以内にイスラエルを攻撃する準備をしていると報じた。

パレスチナ自治区ガザでイスラエルと戦闘を続けるイスラム組織ハマスの最高指導者イスマイル・ハニヤ氏が7月31日、訪問先のイランの首都テヘランで暗殺された。当初からイランが報復するとみられていた。

「イスラエルは7月30日にレバノンの首都ベイルートを空爆し、イスラム教シーア派組織ヒズボラの軍事部門最高幹部フアド・シュクル氏を殺害しました。報復としてヒズボラがまず攻撃し、その後イランが直接攻撃に加わる可能性が高いといわれています」(同)

その状況下でハマスは11日、15日に予定されているガザ人質事件と停戦合意に関する最終交渉への米国、カタール、エジプトからの招待を拒否すると発表した。ヒズボラとイランによるイスラエル攻撃があることを見越しての発表だろう。

ロシアもイランも世界から孤立する中、友好関係を強めている。その両国が同時に大規模な戦闘を行うとなれば、ヨーロッパ、中東に波及し、世界的な戦争に発展する危険性もある。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください