【阪神】佐藤輝明の代役・渡辺諒が満塁走者一掃の決勝打「１発で仕留められてよかったです」

渡辺諒を迎える阪神ナイン

阪神・渡辺諒内野手（２９）が１３日の巨人戦（東京ドーム）に、「３番・三塁」で出場。前夜１２球団ワーストとなる１９失策目を喫した佐藤輝に代わっての起用となったが、期待に応える活躍を見せた。

５―５の同点で迎えた７回だった。巨人４番手・高梨に対して代打・原口が四球、近本が右翼線への二塁打、中野は四球を選び、一死満塁の大チャンス。「前進守備で楽に打席に立てた」という背番号２５は、高梨のツーシームを捉え、左中間を破る走者一掃の適時二塁打。二塁ベース上では大きく拳を握り、喜びを爆発させた。「フォアボールの後だったので、ピッチャーも絶対にストライクゾーン投げたいなという心理もあると思いましたし、そのゾーンにきたので１発で仕留められてよかったです」

７月１７日の巨人戦（東京ドーム）ぶりの先発起用でしっかりと役割を果たし、「久々だったので、緊張しましたけど。勝ちに貢献できてよかったですし、うれしかったです」と安堵の表情も浮かべていた。

岡田彰布監督（６６）は「走者一掃は大きかったよ。いやもう、最高のね」と最上級の褒め言葉を送りつつ、満塁の渡辺の打席で巨人が左腕・高梨を続投させたことについて「あそこ右ピッチャーくると思ったんやけど。佐藤輝（の代打が）怖かったのか、渡辺で抑えられると思ったのか。ケラーくるかなと思ったんやけど」と首をかしげた。

先発・才木が自己ワーストの５失点を喫するなど乱調だったが、打線が奮起しチームは８―５で勝利。首位・広島とのゲーム差を３に縮めた。