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【甲子園】霞ケ浦エースは「ジョックロック」で就寝していた! 智弁和歌山の〝魔曲〟を封印

東スポWEB / 2024年8月14日 5時9分

勝利の瞬間こぶしを突き上げた霞ヶ浦・真仲唯歩(右)

魔曲を〝ジップロック〟に閉じ込めた? 第106回全国高校野球選手権大会の第7日(13日)第3試合に登場した霞ケ浦(茨城)が延長タイブレークの末、5―4で智弁和歌山を退け、春夏通算4度目の出場で悲願の甲子園初勝利を手にした。その裏には「魔曲」とも称される智弁和歌山の名物応援歌「ジョックロック」の徹底対策が奏功していた。

3年ぶり4度目の優勝を狙った強豪の智弁和歌山相手に霞ケ浦ナインはまったく動じることなく、死闘を制した。

3―3の延長11回に片見(2年)の遊撃内野安打などで2点を奪い、その裏の守備で、三塁側のアルプスから智弁和歌山のジョックロックが爆音で鳴り響く中、1点こそ返されたが、冷静に3つのアウトを取って聖地初勝利をつかんだ。

高橋祐二監督(65)は「相手が強豪なのでまさかこんな試合ができるとは思わなかった。あと1つで勝てると思いながらホントに勝っちゃうんだ、というビックリするような特別な思い」と感激を隠せない。

実は霞ケ浦ナインは逆転劇を呼ぶ「魔曲」に対し、万全な対策をして、この一戦に臨んでいた。4日に組み合わせ抽選会が大阪市内で行われ、対戦相手が智弁和歌山に決定してからすぐに着手。この日、先発して8回途中3失点と力投したエースの市村(2年)は毎晩、ジョックロックをイヤホンで聴きながら就寝したほど。

本番数日前のミーティングでは高橋監督が「(智弁和歌山に)名前負けするなよ! 〝ジップロック〟が流れても、こっちの応援だと思っちゃえ!」と訓示。ファスナーが付いたプラスチックの食料保存袋「ジップロック」とまさかの勘違いをしてしまい、選手からツッコミを入れられたが、さらに指揮官は「ジップロックに閉じ込めちゃえ!」とかぶせたため、チームのムードは大盛り上がりとなった。

ある選手は「僕はスマホと宿舎のテレビとをミラーリングして大画面で過去の三塁側アルプス席での智弁和歌山のジョックロックの動画をガンガン流して見ていました。ほぼ全員の選手が同じように動画を見まくっていた。もう向こうではなく自分たちの応援歌としか思えなくなっていました」と明かす。

実際、この日、試合でジョックロックが流れても「勢いにのまれるっていうよりかは、すごい楽しかったです。ベンチではみんな『ジョックロックきたぞー!』と叫んで、楽しい! と思いました」(別の選手)という。

魔曲封じに成功した霞ケ浦は、勢いそのままに16日の3回戦ではベスト8をかけて滋賀学園と対決する。

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