【Ｆ１】角田裕毅がＲＢ昇格に言及「目指すところは同じ」 首脳陣と極秘会談明かす

角田裕毅

Ｆ１のＲＢに所属する角田裕毅（２４）が、今後のレッドブル昇格について言及した。

王者レッドブルでは前半戦の途中からセルジオ・ペレスの調子が急降下。深刻な状況が続いて製造者部門のタイトル獲得にも暗雲が漂ってきたことから、今季途中の更迭論が沸騰。姉妹チームにあたるＲＢで絶好調の角田も昇格の有力候補に挙がるなど大きな注目を集めた。ターニングポイントとされた夏季休暇前に、ひとまずペレスの続投が決定。しかしシーズン再開後もペレスの深刻な不振が続くようなら、今季途中や来季に向けて交代論が再び熱を帯びることは必至だ。

そうした中、角田はオランダのモータースポーツ専門メディア「レーシングニュース３６５」によるインタビューで、レッドブル昇格について注目発言を行った。

レッドブル昇格が実現した際の自身のアプローチについて問われた角田は「そういったことについては、あまり心配していない」と語り、こう続けた。

「もう一度言うが、もしレッドブルに移籍したら、僕がやらなければならないことは、今やっていることと全く同じだ」と王者に昇格しても動じることはないと強調。「状況が少し違うだけだし、プレッシャーの面でも少し違うかもしれない。でも結局、目指すところもやっていることも全く同じなので、環境の変化はあまり心配していない」と現在の急成長ぶりもあって、王者に昇格しても通用する自信をのぞかせた。

また、人事権を持つレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表、重鎮のヘルムート・マルコ博士と〝会談〟したことも明かした。

「少し話し合いをしたとは思うが、それは僕の将来を決める目標や決定的な会話と比べると、大したことではありません。ヘルムートとクリスチャンは、僕はまだパフォーマンスを行って、自分のやっていることに集中しなければならないと言っている」と昇格に関する議論は否定しつつ、意見交換をした模様だ。

そして「もし彼らが今の僕のやり方に満足しているなら、僕はただ成長を続け、良いパフォーマンスを見せて、どうなるか見守るだけだ」と角田。昇格の有無や時期は現状で不透明とはいえ、いつ〝通達〟が来ても結果を出す準備を整えている。