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来夏参院選でオリンピアン擁立あるか 動くに動けない自民党、オファーかけまくり野党

東スポWEB / 2024年8月14日 6時15分

与野党で駆け引きが行われている

パリ五輪が終了し、日本は海外開催では過去最多となる金20個、メダル総数45個を獲得し、列島は沸いた。メダリストたちは13日、首相官邸を訪れ、岸田文雄首相から謝意を伝えられた。オリンピアンには政界からも熱視線が送られている。将来を担う有望な目玉候補がひしめいているからだ。

オリンピアンから政界への転身例は後を絶たない。自民党副総裁の麻生太郎元首相は1976年モントリオール五輪のクレー射撃の日本代表だった。84年ロス五輪でレスリング日本代表の馳浩氏はプロレスラーに転身後、政界にも挑戦。国会議員を通算26年務め、現在は石川県知事の要職にある。ノルディック複合で、冬季五輪2大会連続金メダリストの荻原健司氏は、2004年から自民党で参院1期務め、現在は長野市長だ。

自民党の橋本聖子元五輪相は95年に参院議員に当選した翌年のアトランタ五輪から自転車とスピードスケートで、7大会出場する偉業を達成。東京五輪では組織委員会会長も務めた。ビーチバレーの北京、ロンドン五輪で活躍した自民党の朝日健太郎参院議員は16年の参院選東京選挙区に自民党から立候補し、昨年はトップ当選で2期目の任期中だ。

また国会議員ではないが、15年に発足したスポーツ庁の長官には、初代にソウル五輪競泳金メダリストの鈴木大地氏、2代目にアテネ五輪ハンマー投げ金メダリストの室伏広治氏が務めている。

「自民党はスポーツ行政の推進で、オリンピアンやスポーツ界で活躍した選手を長く政界に引き込んできた歴史があります。〝文教族のドン〟とされる森喜朗元首相をはじめ、日本スポーツ協会の会長を務める遠藤利明元五輪相らが、現在も強い影響力を持っています」(永田町関係者)

知名度が高いオリンピアンは参院選が主戦場となるが、来年の夏はいつもとは事情が異なるという。

「裏金問題で揺れた橋本聖子参院議員は不出馬もあり得るとされていたが、続行を表明し、来年の参院選比例代表の公認も発表されています。リレハンメル五輪銅メダリストの堀井学衆院議員が裏金問題に続き、公選法違反で東京地検特捜部のガサが入って離党した。ともに旧安倍派所属でイメージが悪く、自民党のスポーツ関係では橋本氏の再選に注力し、他のスポーツ関係からの擁立には動きづらい」(同)

間隙を突きたいのは野党だ。パリ五輪中継で、コメンテーターとして久々にお茶の間に登場した柔道で5大会連続メダリストの谷亮子氏や体操で2大会連続メダリストの池谷幸雄氏は因縁の関係。ともに10年の参院選比例代表に民主党から立候補し、谷氏は当選したが、池谷氏は落選した。谷氏は1期で政界から去っているが、ともに再チャレンジがあるかもしれない。

野党第2党を狙う日本維新の会もスポーツ界には注目しており、22年の参院選比例代表にはソウル五輪マラソンの松野明美氏、元プロ野球選手の青島健太氏を擁立し、共に当選を果たした。

「立憲や維新はスポーツ界で活躍した選手には目玉候補として、ダメ元で声をかけまくっています。現役組は無理でもリオ五輪組や東京五輪組あたりから有名オリンピアンを参院選でなんとか擁立したいところでしょう」(同)

来年の夏も〝金メダル〟をかけての熱い戦いになりそうだ。

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