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高須幹弥院長が美容整形業界の闇を告発「二重まぶた手術で50万円」「ボッタクリ」

東スポWEB / 2024年8月14日 7時9分

――患者さんはどの年代の人が多いんですか

高須 10代から80代までいらっしゃいますね。ほぼ均等かな。男女比率は、男性25%くらい、女性が75%くらいです。

――男性が美容整形に求めることは

高須 普通に目を二重にしたい、鼻を高くしたいとか、イケメンになりたいとかですね。年配の方はアンチエイシングでヒアルロン酸やボトックス注射、フェイスリフトを行うケースが多いです。

――女性の場合は

高須 10代、20代で1番多いのは目を二重にすることですよね。目周りは目頭切開とか目尻切開とか、あと鼻の手術とか、輪郭とか普通にかわいくなりたい手術ですね。年齢が高くなるにつれてアンチエイジングの治療の比率が高まっていきます。若返りたいっていうのもあるので。

――社会全体でルッキズムが過剰になってきたと言われるようになった

高須 めちゃくちゃ感じますよ。美容整形をする人たちが増えましたからね。美容クリニックの数も増えましたし、コスパ重視で早く楽して稼ぎたいからという理由で美容整形外科医になる医者も増えました。そういう人たちは形成外科で保健診療とか手術を経験せず医師免許を取って、研修医を2年やった後、すぐ美容の道に進むんですよね。美容外科の世界ではキャリア組とノンキャリア組って言うんですけど、キャリア組はちゃんと形成外科のトレーニングをして、専門医を取ってから美容に進む人でノンキャリア組は研修医を終わってすぐ美容外科に進む人なんです。父(高須クリニックの創業者である高須克弥氏)と僕の方針で高須クリニックで採用しているのはほとんどキャリア組と呼ばれている医師です。

――美容整形が盛んになったことで心配になってくる部分もある

高須 そうですね。ルッキズムの行き過ぎは良くないと思うし、美容整形に来る人が増えたからといって、うちがもうかるようになったわけじゃないんです。むしろ競争が激しくなって経営面でも難しい部分が出てきている。競合相手が増えるとダンピングするところが出てくる。安い料金でやれば赤字になる。だからボッタクリするところが出てきちゃうんですよ。

――実際にボッタクリは増えているんですか

高須 残念なことに増えていると思います。特に二重まぶたの手術をする患者さんは整形初心者の方が多い。そこでだまされてしまうパターンもあるみたいです。二重の手術にはそれほどすごい技術は必要ないんですよ。もちろん上手い人の方がいい結果になるんですけど、研修医を終わったばかりの人でも見よう見まねでとりあえずできるのが埋没法という手術なので。そういう埋没法の手術ばかりを行う〝埋没マシン〟の医者を育成して、ボッタクリを行うんです。安い料金で二重手術ができると広告でうたって、実際に診療を受けに来たら50万円じゃないとできないですよってだます。みんながだまされるわけではないですが、1割や2割の人たちがだまされればそれで広告費のもとが取れますからね。

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