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オリンピックおじさんの孫はトップアスリートになっていた!蔵之輔さん&かな枝さん2人はライバル

東スポWEB / 2024年8月14日 11時39分

五輪会場の有名人だった山田さん

パリ五輪が11日、閉幕した。オリンピックの風物詩といえば、羽織はかまに金のハットという応援スタイルで人気となった「オリンピックおじさん」の愛称で知られた山田直稔さんだ。2019年に亡くなり、孫が“継承”を誓っていたが、いったいどうなったのか。なんと孫たちは世代トップアスリートとなっていた。

直稔さんは、1964年の東京五輪から16年のリオデジャネイロ五輪まで、通算14大会を生で観戦。ド派手なスタイルで熱心に応援する姿は日本中に知られ、人気となり親しまれた。19年に92歳で亡くなり、翌20年には当時中学2年生の孫・山田蔵之輔さんが応援の継承を誓っていた。

それから4年。熱戦が繰り広げられたパリで、蔵之輔さんの姿は見られなかった。蔵之輔さんの母を取材すると、“応援団長”ではない、別の立場から五輪を見つめていることが分かった。

「応援はしていると思いますが、今年は高校最後のインターハイがあったこともあって、義父のように現地に行ったりはできていません」

実は、蔵之輔さんは世代トップクラスの体操選手。東京の実家を出て鹿児島の強豪・出水商業高校の体操部に所属しており、1日に行われた全国高校総体体操競技の男子あん馬では13・966のスコアで見事優勝している。昨年のかごしま国体には、当時鹿屋体育大学大学院に在籍していたパリ五輪体操団体金メダリスト・杉野正尭(たかあき)と同じ鹿児島県代表として出場したという。「大学に行って練習させてもらうこともあるみたいです。身近にいた人が出ているので、熱心に見ていたと思います」

山田家にはトップアスリートがもう一人。蔵之輔さんの姉で三女の山田かな枝さんだ。名門早稲田大学のウエイトリフティング部に所属するかな枝さんは、昨年の全国高校総体、女子64キロ級のチャンピオン。大学のOGで、8日のパリ五輪女子49キロ級で8位入賞を果たした鈴木梨羅も同部を練習拠点にしており、オリンピアンにも指導を受けながらさらなる高みを目指している。

「8日は『梨羅さんが出る』と言って徹夜で応援してました。他の競技でも、早稲田の同じ学部の子たちが五輪に出ていて、すごく刺激を受けています」

世代トップのアスリートとして活躍する姉弟は、お互いこそが最高のライバルだ。「去年かな枝がインターハイを優勝した時に、蔵之輔も『自分も必ず金メダル取りたい』と言っていて、今年やっと優勝した。『今日はよく眠れそうだ』と言ってましたね(笑い)。常に刺激し合う、いいライバルです」

祖父直稔さんを筆頭として五輪の応援に情熱を注いできた山田一家だが、2人にとってオリンピックはもはや“応援するもの”ではなくなっているのかもしれない。

「自分たちの力は知っていると思うので、簡単には行けないよと分かってると思う」と母は語るが…。天国で応援を続ける直稔さんに、孫の雄姿を届けてほしいと願わずにはいられない。

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