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【甲子園】智弁学園が健大高崎の春夏連覇を阻止 決勝打の佐坂「箱山くんの涙を見たら…」

東スポWEB / 2024年8月14日 12時54分

勝ち越し打の佐坂悠登

第106回全国高校野球選手権大会の第8日(14日)の第1試合は智弁学園(奈良)が健大高崎(群馬)に2―1で競り勝った。

健大高崎の春夏連覇を阻止した。1―1で迎えた土壇場の9回、二死一、二塁から1番・佐坂(3年)が好投手・石垣(2年)の初球スライダーを中前に弾き返した。値千金の決勝打を放った佐坂は勝って涙で顔をくしゃくしゃにし「打てたという喜びしかない。チームが一丸となって勝てたことがうれしい。感極まるいうか、泣いていたんで…。(相手主将の)箱山くんの涙を見たら、彼もプレッシャーと戦っていて苦しかったやろうなと思って…ある意味複雑だった」と声を震わせた。

チームとして154キロ右腕の石垣対策に取り組み、速い球に目を鳴らしてきた。4打席まで凡退に打ち取られたが「1打席目で目で計れた。152キロだったけど、いけるぞ、と思った。まっすぐが速いのでゾーンを上げてしっかり振って行こう」と自分なりに考え、最終打席の勝負どころでとらえた。

先発のエース田近(3年)はプロ注目のスラッガー、箱山(3年)を無安打に抑えるなど、8安打、1失点完投。小坂監督は「佐坂でダメなら割り切らないと、と思った。よく打ってくれた。高く浮いてくる変化球は積極的に振って行けと言っていた。田近も智弁のエースらしくなった。束になって1人ひとりが役割をやってくれた結果、いいチームになってきた」と目を細めた。

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