【甲子園】大阪桐蔭が小松大谷に完封負け エース平嶋「２年生に甲子園に連れてきてもらって…」

試合に敗れ、スタンドのあいさつへ向かう大阪桐蔭ナイン

第１０６回全国高校野球選手権大会の第８日（１４日）第２試合で西の強豪、大阪桐蔭が小松大谷（石川）に０―３と初の完封負けを喫した。

先発の森（２年）が相手エース西川（３年）と一歩も引かない投手戦を展開したが、７回に内野ゴロと失策がからんで１失点すると、二死三塁から田西弥（２年）に中前に運ばれて降板。８回からマウンドに上がったエース・平嶋（３年）も暴投と内野安打が重なって失点を許した。自慢の打線も西川の前に散発５安打と凡打の山を築き、覇権奪回の夢はついえた。

西谷監督は「森が頑張って投げてくれて何とか勝ちに結びつけたかったが、力及ばずで残念。投手を攻略できなかった。森を攻めることはできない。西川くんの狙い球を絞りながらやったが、うまくいかなかった。間合いを取りながら粘り強く丁寧に投げてこられた。エラーは残念だが、一生懸命やった結果と思う」と振り返り、初登板となった平嶋については「大阪大会の後半から状態を崩していたが、ここに合わせて上がってきていた。先発も考えたが、勝ってる状態で回すのが狙いだった」と無念さをにじませた。

最速１５４キロ右腕として注目された平嶋の最後の夏が終わった。エースは「どんな試合でも先発して抑えて投げ切るのをイメージしたけど、なり切れずに２年生に任せてしまって…甲子園にも連れてきてもらって…悔しいです」と肩を落とし「迷惑かけてしまうことも多かったけど、みんなが声をかけくれた。いい仲間とできてうれしかった」と声を震わせた。今後は進学して野球を続けるという。