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【阪神】起死回生Vあるか? 伊勢孝夫氏が指摘する岡田監督〝ワンマン型〟の強み

東スポWEB / 2024年8月15日 5時9分

厳しい表情で戦況を見守る阪神・岡田監督

阪神は14日の巨人戦(東京ドーム)に0―4で敗れ、痛恨の3カード連続負け越し。首位・広島がDeNAにサヨナラ勝ちしたため、ゲーム差は4と広がった。自力Vが再び消滅した格好の岡田彰布監督(66)は怒気をはらんだ表情で球場を引き揚げ、試合後の囲み取材を拒否…。広島、巨人との〝三つどもえ状態〟から脱落しつつある中、起死回生Vの可能性はどれだけあるのか? 本紙評論家・伊勢孝夫氏の見解は――。

【新IDアナライザー・伊勢孝夫】まさかこの試合展開で広島が勝つとは思わなかったわ。勢いだけでない強さと雰囲気の良さを感じるなあ。阪神とは4ゲーム差か。まあまだ射程圏と言えるやろ。ただし、5ゲーム差以上離されると、もうしんどいからな。これ以上はアカンよ。

この日のGT戦は両軍のベンチ内の雰囲気が対照的で興味深かったな。阿部監督は新任指揮官だけあって、村田総合コーチや杉内投手チーフコーチの具申によく耳を傾けている。ところが阪神ベンチの岡田監督にはそういったところが全くない。〝合議制型〟と〝ワンマン型〟の違いやな。広島の新井監督も苦労人だけあって、常に隣にいる藤井ヘッドの意見をよく聞き入れている印象や。

俺も長いことたくさんの監督の下で打撃コーチをやってたけどな。その立場で言わせてもらうと、実は岡田監督のような〝ワンマン型〟の方がチームはうまくまわったりするもんなんよ。ノムさん(故野村克也氏)なんかがその典型なんやけど、頑としてコーチ陣とは一線を引き、全ての決断を引き受けてくれるリーダーの方が、下にいるコーチ、選手も「俺は俺の仕事に専念しよう」って感じで腹が固まるんや。

こういうチームは最後の最後に混戦になった時は強いよ。9月末まで3チームの優勝争いがもつれたら、岡田監督の強烈なリーダーシップがいい方向に作用するのではないかと俺はみている。そのためにも、今は何が何でも3チームのダンゴ状態の中に生き残ることや。

ここまで巨人が107試合、阪神が108試合を消化している一方で、広島は102試合しか消化できていない。9月中旬から10月まで過密日程が組まれているけど、これが広島にとって有利になるか不利になるかは現時点では何とも言えんな。イケイケのままなら一気に勝ち進むだろうけど、一度でも「休みたいなあ」とか思ってしまうと疲労がドッと顕在化してきてしまうもんなんよ。今年のペナント争いは最後の最後まで何が起きるか分からない。

(本紙評論家)

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