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【広島】サヨナラ弾&通算300二塁打達成 菊池涼介を支える1年目の「教え」

東スポWEB / 2024年8月15日 5時11分

広島・菊池

鯉の仕事人の劇的なひと振りで試合を決めた。広島は14日のDeNA戦(マツダ)に4―3でサヨナラ勝ち。2点を追う9回一死一、二塁で菊池涼介内野手(34)が相手守護神の森原から左翼席へ起死回生の7号逆転3ランを叩き込み、決着をつけた。

値千金のアーチを放った13年目のベテランは「うまく(バットに)乗せられたかなという感覚はあったんですが、入ってくれてよかった。感無量です」。チームメートから手荒い祝福を受けると、新井貴浩監督(47)とも熱い抱擁を交わした。

二塁手として2013年から10年連続でゴールデン・グラブ賞を獲得するなど球界では守備の名手として鳴らす。その一方で、この日はバットの記録でも節目を刻んだ。7回の第3打席でDeNA先発・ジャクソンから、史上78人目の通算300二塁打を達成。この偉業についても「たまたまですけど(サヨナラ弾と)同じ日に。歴代の監督に使っていただいたし、サポートしてくれたみんなに感謝したい。一打席一打席で何とかしたいという気持ちで。もう13年目ですけど、それは1年目から変わらない」と謙虚に振り返った。

その言葉通り、打ち立てた金字塔は打席での「決まりごと」を常に順守してきた証し。プロの世界で最初の監督だった野村謙二郎氏(野球評論家)からの教えを胸に刻み、今も守り抜いている。

「僕は野村監督の時代に入団して、監督や当時のコーチの方々から『おまえのようなタイプの選手は、どんなに打てなくても守備をしっかり、仮に守備で何かやらかしたとしても走塁で、打てなかったとしてもバントや進塁打で貢献して、生き抜いていかないといけない』ということは、耳にタコができるぐらいに言われてきました。それって言うのは打ったら、どんな当たりでも一塁までちゃんと走るとか、打席で凡退が続いても、下を向かず守備位置まで、ちんたらすることなく、しっかり走っていくとか。ずっと、そういうことばかり言われてきた。ただ、それの積み重ねと思うんです」(菊池)

171センチ、71キロとプロとしては決して大柄ではない。だが常に泥くさく、走攻守全てに全力を尽くす習慣を叩き込まれてきたことが菊池を大成させた。

新井監督も試合後「彼の一番、素晴らしいところは、打ててる時でも、打ててない時も、守備を100%切り替えて集中できるところ」と改めて絶賛した。

次はあと「2」に迫った通算350犠打。V争いの中、攻守で自己犠牲もいとわないベテランの仕事ぶりはますます欠くことのできないピースでもある。

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