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「終戦の日」靖国神社ドキュメント 減少する軍服グループ、デモ隊同士のにらみ合いも

東スポWEB / 2024年8月16日 6時15分

軍服を着た人たち

「終戦の日」である15日、東京・九段北の靖国神社には多くの参拝者が訪れた。終戦記念日を迎えるのは今年で79回目。戦争の記憶が薄れゆく中、この日の〝靖国神社の一日〟を追った。

午前9時に東京メトロの九段下駅から地上に出ると、強烈な日差しが降り注ぐ。駅から靖国神社までの道中には、ビラや新聞を配布する団体が列をなし、前に進むのもひと苦労だ。

靖国神社の大きな鳥居が見えてくると、その横には話題となった石柱がある。今年5月に中国籍の男が石柱に赤いスプレーで「Toilet」と落書きし、放尿する動画が中国のSNSで拡散。「靖国神社」の文字の「神」と「社」の間に書かれた「Toilet」の文字は消されていたが、周囲に比べると、清掃の影響か石柱全体が不自然に白い印象だった。

境内に歩を進めると軍服を来た5~6人のグループの姿があり、軍歌を歌い、参拝者と記念撮影などに応じていた。以前は、軍服を着用した人たちが30人以上はいたという。グループの一人は取材に対して「10年ぐらい前までは戦争経験者もいたんですけど、ほとんどいなくなりました。参拝者の年齢層もどんどん若くなっています」と変化を口にする。

「後世に語り継いでいきたいという思いでやっていますが、(軍服を)一式そろえると10万円単位。お金がかかる話でもあるので」と後継者不足に危機感を抱く。

午後に近づくにつれて、本殿の前に参拝者の長い列ができた。そして正午となり、その瞬間は訪れた。

1分間の黙とう――。静寂に包まれたその1分間は、時が止まったと錯覚するような神聖な時間だった。

靖国神社が騒がしくなるのは、午後3時過ぎからだ。天皇制や政府による追悼式開催に反対する団体が抗議デモのため靖国神社へ向かっていた。靖国神社周辺には警察による厳重なバリケードが設置され物々しい雰囲気に。

道中には、その抗議デモに反対する団体が罵声を浴びせたり、デモに詰め寄るなど一触即発状態となった。警察も取り囲む中、あちこちでにらみ合いが起きるなどカオス状態だ。

結果的に大きなトラブルもなく、やがて靖国神社は平穏を取り戻した。そして午後6時に〝靖国神社の熱い一日〟は終わりを告げた。来年は節目となる80回目。日本や世界はどんな状況で8月15日を迎えるのだろうか。

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