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岸田首相の〝ひと声〟で総裁選は世代闘争ムードに 異例の2ケタ立候補者も

東スポWEB / 2024年8月16日 6時15分

総裁選不出馬を表明した岸田首相

自民党で仁義なき世代闘争の幕開けだ。自民党総裁選への不出馬を表明した岸田文雄首相が一夜明けた15日の閣議で、閣僚陣に「気兼ねなく、堂々と論戦を行ってほしい」と総裁選への参戦をけしかけた。名乗りを上げる候補者続出なら大乱戦も予想される。

閣議で岸田氏は自身の総裁選不出馬を改めて伝えた後、「閣僚の中には総裁選に名乗りを上げることを考えている方もいると思う。気兼ねなく、閣僚としての職務に支障のない範囲で、堂々と論戦を行ってほしい」と呼びかけた。

岸田政権には総裁選への有力候補とされる河野太郎デジタル相、高市早苗経済安保相、上川陽子外相、林芳正官房長官が閣僚を務め、党四役では茂木敏充氏が幹事長を務める。岸田首相が総裁選へ再選出馬を表明した場合、政権を支える閣僚や党四役からライバルとして出馬すれば、〝裏切り者〟と揶揄されかねないためにこれまで動きを封じられてきた。

「2012年の総裁選では谷垣禎一総裁を支えていた石原伸晃幹事長が出馬を表明して、『平成の明智光秀』と公然と叩かれ、結局、谷垣氏は不出馬となり、石原氏も落選した。その後、党内でも力を失っていった」(党関係者)

岸田首相が総裁選への態度を明確にしない中で、「令和の明智光秀」とならないために閣僚や党幹部は総裁選への意欲を隠さざるを得なかったが、岸田首相の不出馬が決定したうえに本人の口から「気兼ねなく」とゴーサインが出た。

この岸田氏の発言は林氏が明かしたもので、自身への免罪符ともみられたほか、前回の総裁選に出馬している河野氏は閣議後の会見で総裁選について、「いつかこの経験を生かせる日が来ればと思っている」と話せば、同じく出馬組の高市氏は靖国参拝後に「仲間たちと一緒に力を合わせて、この日本列島を強く豊かにして次の世代に引き渡す使命を負っている」と決意。ともに出馬の明言こそ避けたが、ヤル気をのぞかせた。

また斎藤健経産相が「総裁選は自民党にとっての剣が峰。昨日から今朝にかけて、『総裁選に出てほしい』『あなたしかいない』みたいな連絡が数多く寄せられた。今はそういう声を真剣にお聞きしていかなくてはいけない」と総裁選への意欲を示したことで、党内を驚かせた。

総裁選にはこの日、麻生太郎副総裁に出馬意向を伝えた茂木氏、過去4度出馬している石破茂元幹事長、前回出馬した野田聖子元少子化相のベテラン組のほか、中堅・若手からは青山繁晴参院議員、小泉進次郎元環境相らの名前が挙がり、小林鷹之元経済安保相は推薦人20人のメドが立ち、近く正式表明する。

水面下で駆け引き争いが始まった中で、このチャンスをふいにはできないとさらに参加表明が増える事態にもなってきた。

かつて新日本プロレスのリングでは、アントニオ猪木が「てめらの力で勝ち取ってみろ!」と若手の決起を促し、長州力や藤波辰巳、前田日明らが呼応し、世代闘争となった。岸田首相も不出馬表明の会見で「我こそはと思う方は積極的に手を挙げて、真剣勝負の議論を戦わせてほしい。真のドリームチームを作ってほしい」と呼びかけており、自民党でも世代闘争の号砲が鳴らされたようだ。

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