【ルーキー通信簿】西丸侑太朗「中学生時代に峰竜太さんのターンを見て憧れるようになりました」
東スポWEB / 2024年8月16日 11時9分
◇西丸侑太朗(20)香川支部130期
2024年後期勝率は4・01でB1。5月から級別審査期間がスタートしている2025年前期適用勝率は15日現在で6・17。A2を飛び越えて一気にA1まで駆け上がる勢いだ。
数字的には「飛躍」という言葉がピッタリな状況だが、自身は極めて冷静に現状を把握している。「5月からスローに入り始めて勝率は上がったけど、自分としては取りこぼしている印象が強い」と明かす。その上で「ダッシュの時はあまり経験できなかったけど、スローに入り始めて道中の走り方や競り方、道中の判断など経験の差が出て着を落としている気がしている、もっと経験を積んで、もっと勝率を取らないと…」と、さらなるレベルアップを目指している。
ボートレーサーになった経緯について「運命なんだと思います」と言い切る。「記憶にない頃に秋山広一さんにペアボートに乗せてもらって、その時に〝レーサーになる〟と言ったみたいです。それを秋山さんが覚えてくれていました」。
現在は、その秋山を師匠として腕を磨いている。「調整で重点を置いているのは足。乗り心地は求めていません」とキッパリ。その理由は秋山や兄弟子の片岡雅裕の言葉だ。「SGや大きい舞台では足がないと話にならない。乗り心地とかは技術でカバーすればいい」。将来、大きな舞台で活躍することを見据えて足重視の調整に取り組んでいる。
中学生時代には峰竜太に憧れた。「父に連れられて、まるがめのSGで毎日、峰さんを見に行きました。あの時に峰さんのターンを見て憧れるようになりました」と明かす。ただ、レーサーになってからは「体重も体格も身長も違うので自分のスタイルにあったターンをするようになっています。できるだけスピードを持って入って、出口でグッと浮かせて出るように努めています」と、しっかり足元を見つめながら進化を続ける。
6月には同期の藤原仙二が130期では初となる優勝を飾った。「うれしいけど、悔しい。悔しいと思わないとけいないですよね。学校の時からずっと仲良く切磋琢磨してきた。いずれ大きいレースで一緒に走りたい」。藤原を追うように7月には大村で初優出。A1昇格→GⅠでの活躍へ全速で走り続ける。
☆にしまる・ゆうたろう 2004年4月10日生まれ。香川支部の130期生。2022年5月にまるがめでデビュー。2022年7月のまるがめで初勝利。今年7月の大村で初優出。同期に藤原仙二、塚越海斗、中山翔太、樅山拓馬、楠将太郎、門田栞ら。
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