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【MLB】新ルール「先発6回義務化」検討へ 投手の〝球速依存〟に歯止めとなるか

東スポWEB / 2024年8月16日 19時30分

投球復帰を目指すドジャース・大谷翔平への影響は…

MLBが将来的に例外を除いて先発投手に6イニング以上を義務化する新ルールの採用を検討していると、米メディア「ESPN」が15日(日本時間16日)に報じた。昨季、MLBは歴史的改革とされる「ピッチクロック」(投球間隔の時間制限)を筆頭に守備シフトの禁止、ベースの巨大化、けん制の回数制限など時間短縮を念頭に置いたルールを導入。今回は昨年以上にインパクトのある改革案が明らかになった。

ESPNは「先発6イニング義務化」について、MLB関係者の話として「試合のアクションを増やし、先発投手の重要性を回復し、投手による負傷の発生率を減らすことに興味がある」という狙いを伝えた上で「野球界もここ数シーズンは三振を重視するスポーツだったが、もっとバランスが取れるようにしたいと考えている」との現場側の考えも強調した。

ジェシー・ロジャース記者は、自身の記事で「野球界では、先発投手が登板するたびに最低6イニングを投げることを義務づけるというアイデアが(リーグ全体が向上するために)〝万能薬〟になるかもしれないと一部で信じられている」と補足した。新ルールの例外としては「球数100球」「自責4以上」「負傷」の場合は6回未満の降板が可能という。

ESPNは今回の動きを受けて、選手やチーム編成をつかさどる球団GMの率直な意見を紹介。なぜ「先発6イニング以上」を義務化するのか――。そもそも最も気になるところだが、ESPNは「支持者」の明確な考えをこう伝えた。「投手は最高球速に過度に依存するのをやめ、ボールを圧倒するのではなく、より長い先発を乗り切るためのトレーニングを組むようになるだろうというのが、彼らの考えだ。そして理論的には、先発投手が試合を長く続けるためにペースを調整すれば、投手が抱える深刻な腕の故障の割合を抑えるのに役立つ可能性がある。打者も打席に立つチャンスが増えることになる」。

また現場の声として、ダイヤモンドバックスのマイク・ヘイゼンGMの「コントロールを重視する必要がある。コンタクトを重視することが、選手たちが6イニングを安定して投げられるように準備する上で最も重要なこと。球速をいくらか下げる必要があるだろう。だが、それは難しいことだ。なぜなら、それがアウトを取る場所だからだ」という見解を紹介。投手はスピードボールに頼ることができなくなることで、相手を出し抜く投球術が磨かれる。青写真通りにいけば、負担を減らすことにつながるだろう。

ただ、現場には競技者がスピードボールへの憧れを断つのは本能的に難しいとの見解もある。議論はすでにスタートし、将来的な導入実現を目指す「先発6イニング義務化」。球界内における顕著な〝球速依存〟への危機感がうかがえるのは確かだ。

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