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徳島阿波踊りでまた因縁 後藤田正純知事が地震対策めぐり実行委に苦言

東スポWEB / 2024年8月17日 6時4分

後藤田正純徳島県知事

またも禍根を残した。80万人以上が訪れた徳島の夏の風物詩の阿波おどりが15日に5日間の日程を無事終了したが、徳島県の後藤田正純知事が南海トラフ地震臨時情報が出ている中で、避難経路などに問題があったことを明かした。

8日に宮崎・日向灘でM7・1の地震が発生し、気象庁は南海トラフを震源とする大地震が普段よりも起きる可能性があるとして、南海トラフ地震臨時情報を発表していた。11日から開催の阿波おどりを直撃する形となっていたが、実行委員会側は避難経路のマップ掲示や場内での呼びかけなどを行うなどして、対策をアピールしていた。

後藤田氏は16日の会見で「巨大地震注意が発表されていたので、もうピリピリしながら周りをずっと見ていた。避難誘導をする係が一体誰なんだろうとか、この人たちは本当に訓練されているんだろうか。今起こったらどうしようって感覚で私はずっといました」と各会場を視察し、観客席の狭さや看板などで避難経路がふさがれていた点などを挙げ、「課題がある場所が散見された」と指摘した。

実は後藤田氏は祭り3日目の13日、フェイスブックに写真付きで5年ぶりに設けられた有料演舞場の実名を挙げて、「避難動線、移動動線も無く、極めて問題と感じた」と糾弾し、物議を醸していた。

阿波おどりを巡っては毎年、禍根を残す。2020年にコロナ禍で中止を余儀なくされたが、翌年には早くも開催に踏み切り、祭りの後に踊り手から多くのコロナ感染者が出て、問題となった。昨年は3日目に台風が近づき、暴風警報が出ている中で、強行開催。最終日こそ中止になったが、市側と実行委側の対立が露呈し、後藤田氏は「県に相談をいただきたかった」と苦言を呈していた。

「街中は人であふれている状況で、南海トラフ地震が起きて、津波が発生していたら、ひとたまりもなかったでしょう。徳島は阿波おどりにすべてをかけているといっても過言ではなく、台風が来ても、ずぶ濡れの中で踊っていたくらい。本当に起きるかわからない地震で、中止になるような祭りではありません」(地元関係者)

責任の所在があいまいで、後藤田氏は安全面に問題があるとして祭り期間中に警鐘を鳴らしたが、実行委や市との間でさらなる軋轢が生じるのは必至。祭りの後は毎度の検証となりそうだが、来年に反映されるかは疑問だ。

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