1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. 野球

【日本ハム】CS争いここから正念場 柏原純一氏が感じた〝レギュラー1年生〟の状況判断の甘さ

東スポWEB / 2024年8月17日 6時5分

日本ハムの新庄剛志監督

【柏原純一「烈眼」】ここから先が正念場だろう。日本ハムは16日のオリックス戦(京セラ)で1―5と逆転負けし、連勝が2で止まった。それでも同日現在で貯金11の2位。残り40試合を切り、3位・ロッテ、4位・楽天とのCS進出争いが当面の焦点になる。

この日の試合では終盤戦へと向かうチームの完成度に注目していたが、結論から言うと、まだまだ突き詰めていかないといけない部分を多く感じた。端的に指摘するならば、もっと1点を防ぐ意識を高めてほしいというところだ。1―1の同点で迎えた7回の守備で特に散見された。

3番手・河野が一死から紅林に左翼線二塁打を浴びた後、続く西野が左中間に安打。打球を処理した左翼・浅間は二走が本塁を狙うと判断し、すばやく本塁方向へと返球した。だが、二走は三塁止まりで、この返球をカットする内野手が誰もおらず、返球が捕手のもとへ転がる間に、打者走者の西野に二塁へと進まれた。

この打球は詰まった当たりで遊撃・水野も追っていただけに、本来なら外野の返球をマウンド付近に寄っていき、カットマンとして入らなければならなかったのが、三塁手の郡司だ。だが、この時は二走をケアし、三塁ベースについていた。

西野の当たりが安打である以上、二走の三塁進塁は仕方ない。とはいえ、打者走者の二塁進塁は許してはいけなかった。

その後、次打者の9番・若月を申告敬遠し、塁を埋めるリスクを負いながら防御しにいったが、投手陣が大里、広岡に適時打を喫し、満塁時の走者全員が生還。一気にダメを押されてしまった。

仮に西野が一塁止まりなら、次の若月では一死一、三塁。無条件に一塁で歩かせることなく、併殺狙いなど対打者で勝負しつつ「敵に与えても1点」など、守り方にも工夫ができたはずだけに、結果的にも状況判断の甘さを感じた。

マスクをかぶった田宮にも、この回のリードで課題を感じた。初球から内角に直球を4球続け、紅林に二塁打を喫したことや、二死満塁から4番手・山本拓が代わりばなの初球を痛打された場面などは、やはりもう少し慎重さが必要だろう。

郡司にしても、田宮にしても、まだ年間を通じ、レギュラーで出続けたことのない経験値に乏しい選手ではある。言うならば郡司は本職が捕手だけに、なおさら多くを求めることはできないだろう。ただ、この2人は今後も絶対に外せない戦力であることは間違いない。だからこそ戦いながら〝苦い教訓〟を生かし、成長していく姿を期待したい。(野球評論家)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください