氷川きよし １年８か月ぶり復帰ライブ「泣きそうなんですけど、涙は出ないです」

晴れやかな表情で歌い上げる氷川きよし

歌手の氷川きよし（４６）が１６日、東京ガーデンシアターで行われた「ＫＩＹＯＳＨＩ ＨＩＫＡＷＡ＋ＫＩＩＮＡ． ２５ｔｈ Ａｎｎｉｖｅｒｓａｒｙ Ｃｏｎｃｅｒｔ Ｔｏｕｒ ～ＫＩＩＺＮＡ～」の東京公演を行った。

氷川は今年、デビュー２５周年を迎える。２０２２年末に歌手活動を休養していたが、同公演で約１年８か月ぶりにファンの前に姿を現した。この日は「ＷＡＬＫ」で幕を開けると「きよしのズンドコ節」「箱根八里の半次郎」などのヒット作を含む３２曲を熱唱。バンドの生演奏をバックに、感情のこもった熱いパフォーマンスで６５００人の観客を沸かせた。

久しぶりのファンとの対面に「泣きそうなんですけど、涙は出ないです」と話しつつ「ＫＩＩＮＡ」「おかえり」などと書かれたファンのボードに反応し「わぁ～。本当にうれしい、ありがとうございます」と感謝を述べた。国外から駆けつけたファンにも「ニーハオ！ナイストゥミートュー！」と温かくあいさつした。

スペシャルゲストとして音楽ユニット「ＴＭ ＮＥＴＷＯＲＫ」の木根尚登（６６）も登場。昔から氷川の相談に乗ることもあるという木根は「こんな演歌からポップスまで歌える人はいない」と話すなどトークを繰り広げながら、氷川とのセッションを披露した。

アンコールでは「ボヘミアン・ラプソディ」などを気迫たっぷりに歌唱。観客らと交流しながら最後まで盛り上げ、最後は「碧し」で締めくくった。

氷川は「１人の力では何もできないですけども、たくさんのいい人に囲まれて、支えられて、今日この日を迎えることができてうれしい」と再会を喜び「皆さん、これからもよろしくお願いいたします。忘れません、この日を」と笑顔で呼びかけた。