【新日本・Ｇ１】辻陽太 フィンレー撃破で春夏連覇に王手「これは新日本プロレスの新しい時代の２ページ目だ」

難敵デビッド・フィンレー(下)を下した辻陽太

新日本プロレス真夏の祭典「Ｇ１クライマックス」は１７日両国大会で準決勝が行われ、Ｂブロック３位の辻陽太（３０）が同１位のデビッド・フィンレー（３１）を撃破し優勝決定戦（１８日、両国）に進出した。

ＩＷＧＰ・ＧＬＯＢＡＬヘビー級王者との大一番は、壮絶な激闘となった。試合が動いたのは２０分過ぎだ。場外に設置されたテーブル上へのパワーボムを浴びた辻は、リングに戻るとフィンレーの猛攻にさらされた。ＩＮＴＯ ＯＢＬＩＶＩＯＮからコーナーへのパワーボムとパワーボムを連発され、グロッギー状態となった。

何とか反撃に転じたい辻はパワーボムをフランケンシュタイナーで切り返し、必殺のジーンブラスターを発射。カバーが遅れて３カウントを逃すと、マーロウクラッシュで攻勢に出た。

粘るフィンレーはジーンブラスターを丸め込みで切り返すが、辻もオーバーキルは決めさせない。ローリングエルボーをキャッチすると、欠場中の同期のライバル・上村優也の必殺技でもあるカンヌキスープレックスで投げ捨てる。そのまま一気にジーンブラスターを決めて終止符を打った。

「ＮＥＷ ＪＡＰＡＮ ＣＵＰ」覇者として狙う史上初の〝春夏連覇〟についに王手。辻は「何度も言うように俺は新日本プロレスのトップを走るメインイベンターだ。でもな、それと同時に、これは新日本プロレスの新しい時代の２ページ目だ。史上初の春夏連覇まであと１つ。相手が鷹木（信悟）さんでもザック（セイバーJr.）でも関係ねえ。俺の残りの体力、出せる力の全てを明日、この両国で出し切る」と闘志を燃やしていた。