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【甲子園】大社が聖地で旋風! 早実撃破に石飛監督「すべて勘違いかもしれませんけど…」

東スポWEB / 2024年8月17日 23時4分

延長に渡る大熱戦を制し、アルプスへ駆け出す大社ナイン

第106回全国高校野球選手権大会の第11日(17日)第4試合は大社(島根)が早実(西東京)を延長タイブレークの末、3―2で激闘を制止し、93年ぶりのベスト8進出を決めた。エース・馬庭優太(3年)が自身のバットでサヨナラ打を放った。

またしてもミラクルだ。打線は初回に下条(3年)の適時打で1点を先制。しかし、6回に同点とされると、7回には中堅への打球を藤原が痛恨のトンネルを犯し、打者に生還されて勝ち越しを許した。

それでもこのまま終わらないのが大社旋風だ。9回に相手の失策と内野安打で無死一、三塁の好機をつくると高橋翔和(3年)のスクイズで同点に追いつく。その後もサヨナラのチャンスは続いたが、ここで早実が内野5人シフトを敢行。打球が5人目の内野手に飛んで併殺に倒れて無得点。相手の〝奇襲〟にはまる形となった。

だが、両チーム追加点なく迎えた11回裏に試合が決まる。先頭の代打・安松(2年)がバントを三塁線ギリギリに転がし、オールセーフで無死満塁。ここで打席には馬庭が入った。「絶対真っすぐでくると信じた」という読み通り、4球目の直球をスイング。「捉えた打球の中で一番気持ち良かった」と振り返った打球は相手投手のグラブをすり抜けて中堅へ。サヨナラ打を放った馬庭は、両手を大きく広げてバンザイをし、激闘に終止符を打った。

殊勲打&149球で11回完投。まさに大車輪の活躍を見せた背番号1は「もう気迫でいくと決めていた。気持ちが切れかけても仲間がいますし、最高のメンバーでやれているので。そこがすごいうれしい」と充実した表情で語った。

11回のバントについて、石飛監督はまさかの〝挙手制〟であったことを明かした。「『ここでバント決められる自信のあるやつは手を挙げろ』と言った。私は信じるだけでした」と、選手の主体性を信じた結果がサヨナラを生んだ。

この日も三塁側アルプスには大応援団が詰め掛け、早実をアウェーに追い込むほどの大声援が送られた。さらに試合終盤には、大社の攻撃時に球場から手拍子が鳴るなど独特の雰囲気に。

指揮官は「すべて勘違いかもしれませんけど、球場全体がすべて大社を応援してくれてるんじゃないかなという気持ちになりました」と心境を語り「大社に関わりのなかった方からも応援の声をいただいて。ウチの野球を選手とともにみんなでできていることの表れなのかな」と語った。

さらにはこんな〝本音〟も。「島根の田舎から出てきて、地元の子で、公立校で、こんな試合ができるなんて誰も思ってないと思うんですよ。ベスト8が目標って言っとったけども、ホントにベスト8とか…。でも、すごいし、もう誰のおかげかもわからんぐらい皆さんのおかげなんで。ありがとうございます」と感謝しきりだった。

旋風が止まらない大社。目標の一つであるベスト8は達成したが、馬庭は「1個ずつ勝って自分たちは優勝を目指してるので、最後まで戦い抜きたい」と新たなゴールを設定。そのゴールを達成するためにも、まずは19日の神村学園(鹿児島)との準々決勝に挑む。

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