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【日本ハム】集中力欠く試合でオリックスに連敗 柏原純一氏はベンチの〝工夫のなさ〟も指摘

東スポWEB / 2024年8月18日 6時15分

下位のオリックス戦で痛い連敗を喫した日本ハム・新庄監督

【柏原純一「烈眼」】日本ハムは17日のオリックス戦(京セラ)に0―3と、いいところなく敗れた。打線はオリックス・宮城に7回3安打と手も足も出ず、試合を通じ、二塁すら踏めなかった。先発・バーヘイゲンは6回3失点と試合はつくったが、中盤に3失点。あまりの見せ場のなさに終盤の攻撃前には、たびたび左翼席の日本ハムファンから「気合を入れろ!」の声がこだました。

もちろんこの世界は「気合」で何とかなるものではない。敗戦にはそれなりの理由がある。前日に続き、備えや集中力を欠いたプレーが多かった。相手の4番の一発で4回に1点を失った後、追加点だけは防ぎたいはずの5回だ。

先頭・紅林の三遊間のゴロを処理した遊撃・水野の一塁送球が乱れ、出塁を許した。記録は内野安打だが、しっかりと送球できていれば「アウト」のタイミングにも見えた。

ロースコアの展開の守備では、先頭打者の出塁を防ぐのは鉄則。「球際に弱い」と言ってしまえばそれまでだが、得てしてこういう際どい当たりをさばけるか否かで、野球の流れは相手にも自軍にも傾く。案の定、続く中川には甘く入ったスライダーを左翼線に運ばれ、一走が生還。完全に試合の主導権を握られた。

とはいえ、まだ2点差。悪い流れを決定づけたのが3点目の失い方だ。 敵は次打者・広岡に犠打のサインを送るなど「次の1点」にこだわってきた。その後、一死は奪ったが、二死三塁から2番・西野に初球のスライダーをいとも簡単に中前に運ばれ、3点目を失った。

前日から好機で好打を放ち、試合の要所に絡んでいた西野に比べ、次打者の来田は、バーヘイゲンに全くタイミングを合わず、それまで2打席2三振。前日も捕手・田宮の配球について「慎重に」という趣旨の評論をさせてもらったが、この場面もしかり。ただ、彼一人が悪いわけではない。西野を迎えたところで、投手コーチがマウンドに行き、間を取るなり、攻め方の確認するなり、少しでも流れを変える〝工夫〟ができたはずだ。

この日のオリックス・宮城の出来を考えれば、絶対に次の1点を防ぎたい場面だったが、ベンチワークすら感じることもなかったのは残念だった。

悲願のCS進出を実現するためにはやはり、こういったロースコアの接戦をどう勝ちに結びつけていくかが、鍵を握るのは言うまでもない。夏場の長期連戦で疲れがあるのは、どのチームも同じ。チーム全体でネジを巻き直してほしい。(野球評論家)

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