【阪神】「笛吹けども踊らず」で3連敗…岡田虎はすでに〝詰み寸前〟なのか
東スポWEB / 2024年8月19日 5時9分
岡田虎はすでに〝詰み寸前〟なのか――。阪神は18日の中日戦(バンテリン)に4―8で敗れ、引き分けを挟み3連敗。痛恨の4カード連続負け越しを喫し、首位・広島とは5ゲーム差まで広がった。岡田彰布監督(66)も現状打破のため、あの手この手で策を打ってはいるが笛吹けども踊らずの状態は変わらぬまま。チーム内に重苦しく漂う閉塞感を払拭することはできるのだろうか。
試合後、恒例の囲み取材を手短に切り上げた岡田監督は「何かあんまり伝わってこんな。俺ひとりで怒ってるみたいや」と独り言のように力なくボヤき、球場から引き揚げるタクシーのシートに身を沈めた。
スタメンオーダーにも試合中の采配にも〝動き〟を入れたが勝利にはつながらない。この日の相手先発は左腕・大野。通常ならば左翼には右打者の野口を起用するところだが、打率2割7分4厘と好調を維持する21歳の左打者・前川をチョイス。打線は11安打と活況だったが、つながりを欠いて4点止まりだった。
2―3と1点ビハインドの4回には、精彩を欠いていた先発左腕の大竹を早めに見切り、ロングリリーフ要員としてブルペンに待機させていた伊藤将を2番手で投入。だが、背番号27はわずか1イニングで5安打1四球4失点と大炎上し、5点差に広がってしまった。この時点で戦局の大勢は決した。
「2点打線」とやゆされるほどの貧打に泣いていた春先に比べれば、打線の状態は上向いている。だが夏場に入ると、今度はチーム最大のストロングポイントだった投手成績が大きく低迷。長く2点台前半をキープしてきたチーム防御率も今月は3点台を大きくオーバーしている。
特に深刻なのは、長く屋台骨を支えてきてくれたブルペン陣の状態だ。ゲラ、桐敷、石井らの勝ちパターン継投陣は依然優秀な成績をキープしているが、同点やビハインドのシチュエーションでマウンドに上がる投手たちがこの日のように踏ん張れず、接戦を落とす一因となっている。守護神として最終回を託されることが多いベテラン左腕・岩崎も8月の月間防御率は4・05。本来ならば10日間だけでもファームで休養させたいところだが、苦しい台所事情がそれを許さない。
長く続いてきた広島、巨人との〝三すくみ状態〟からも脱落しつつある。ゲーム差と残り試合数を考えれば、諦める必要はないことなど明白だが…。上位再浮上へのハッキリとしたビジョンは見えてこない。
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