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【甲子園】旋風止まった大社・石飛監督「悔しい…ただ歴史を動かしてくれたことはうれしい」

東スポWEB / 2024年8月19日 22時50分

メガホンを使って指示を出す大社・石飛監督

第106回全国高校野球選手権大会の第12日(19日)第4試合は大社(島根)が神村学園(鹿児島)に2―8で敗れ、107年ぶりのベスト4進出とはならなかった。

歴史を変えた大社の夏が終わった。石飛監督は先発に岸(3年)を起用。エース・馬庭優太(3年)の疲労も残る中、岸と山本(3年)の継投で粘りながら試合をつないだ。

馬庭は同点の5回無死一、二塁のピンチでマウンドに。名前がアナウンスされるとアルプスからは大歓声が沸き起こった。失策が絡み1点こそ失ったものの、後続を抑え最少失点で切り抜けた。

しかし、7回に四球と安打で一死一、二塁とすると、正林(3年)に適時打を許し追加点を許した。「あそこでカッとなってしまった」と連続長打を浴び、この回一挙4失点。試合の大勢が決してしまった。

9回には藤原(3年)が6点差の状況で盗塁を決めるなど、一死満塁の大チャンスを演出。「あの回の攻撃がウチのすべて」と指揮官が語る粘りを見せたが、最後は高梨(3年)が併殺打に倒れゲームセット。旋風を起こしてきたチームの夏は終わった。

試合後、馬庭は「全力で投げたんですけど、相手の打者の方が全然上で。自分じゃ及ばなかったというか、力の差を感じました」と肩を落とした。さらには「地元の方々に申し訳ない。少しでも多く自分たちの試合を見せてあげたかった」とも話した。

石飛監督は投手起用について「1、2点ビハインドで馬庭につないでも後半勝負できると思って送り出した。私の采配ミスで点を取ってやれなかったというのが最大の敗因。投手陣は素晴らしい投球をしてくれた」と称賛の言葉を送った。

試合終盤には継投に関してこんな葛藤もあったという。「球数がかさみ、本心としては最後まで馬庭をマウンドで見ていたい。でも、もう一つの本心としては、これ以上投げさせたくない。そのはざまで正直揺れました。ですけど、3年生に聞いたら『最後まで(馬庭で)いってください』と。しんどい状況だったが、最後まで投げてもらった」と時折り声を詰まらせながら話し、「甲子園にもいい投手がいますけど、馬庭のピッチングが一番好きです」と語った。

石飛監督は「今日の負けは悔しい。ただ歴史を動かしてくれたことはうれしい」と目を細めた。

快進撃を続けた夏は終わり、明日からは新チームが始まる。指揮官は「無限大」という言葉を掲げた。「野望は無限大。(3年生が)ここまでの景色を見せてくれた。その先何が足りないか、何を積み上げていけば勝てるのか。これから上はベスト4と優勝しかない。島根のチームでも、地元の子でもできるんだと、ある程度の手応えがあったので、足りない部分を明日から詰めていきたい」。

この夏大きなインパクトを甲子園に残した大社。石飛監督は「(島根で行われた出発式で)この夏は一生忘れられない夏にしますと言って出てきた。少しはそういう夏だったんじゃないかなと思います」と言葉を残して聖地を去った。

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