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【フェンシング】パリ五輪躍進の要因は〝猪木イズム〟か プロレス流解説の山口徹氏が明かす「闘魂伝承」

東スポWEB / 2024年8月20日 6時4分

――海外コーチの指導力は

山口 僕のイメージだけど、日本人コーチは実績が正直ない中で手探りになる。指導する言葉の節々が「こうだと思う」という感じで言い切れない。外国人コーチだと選手としてもそうだし、コーチとしての実績を持っている人たちが多くて、言葉に迷いがない。「こうだ」と言い切ってくれる。

――ところで、解説中にプロレスのワードが飛び出した。その理由は

山口 フェンシングをしてきて、ただ地味なことをやって勝ち負けを競い合っても、マイナー競技から逸脱できないと思っていた。そうした中で、どれぐらい(選手たちが)今やっていることが、すごいことなのかを知ってもらいたかった。たとえば、手首をぐにゃっと曲げた状態で突きに行くことの難しさを「プロレスだったらギブアップしてますよ」みたいな。偶然チャンネルをつけた人とかに、競技に対して面白そうな印象を持ってもらいたかった。

――アンダーカテゴリーの選手を指導する中でも〝猪木イズム〟を浸透させているとか…

山口 普段の練習でも「ただポイントを取って次のスタートラインに戻るんじゃなくて、見ている人の胸を熱くさせるような声が出せるかどうか」と伝えている。審判は人間なので(声を出すと)時に感情が揺さぶられてジャッジが自分たちに偏ることもある。(審判を)そういう思いにさせるぐらいのプレーヤーになってほしいと、選手たちには伝えている。

――余談だが、青木監督も猪木信者だとか

山口(22年10月に)アントニオ猪木さんが亡くなった後、青木監督はめちゃくちゃ落ち込んでいた。猪木さんが亡くなって特別誌がいっぱい売られたから買って、青木監督のもとに持って行ったけど「申し訳ないけど、まだ見られないわ。まだ(死を)受け入れられてないんだ…」とかなり落ち込んでいた。

☆やまぐち・とおる 1979年9月13日生まれ。和歌山県出身。県立和歌山北高1年時に、フェンシング部で競技を始める。社会人時代の2004年には和歌山クラブ所属でW杯福井大会で男子フルーレ個人3位。同年のアジア選手権でもフルーレで個人3位、団体2位に輝いた。10年の千葉国体後に現役引退。15年からU―20、U―17などで日本代表コーチを務める。幼少期からプロレスが好きで、人生で一番影響を受けたレスラーは22年10月に亡くなった故アントニオ猪木さん。パリ五輪ではフェンシングのテレビ中継で解説を担当し「プロレスだったら…」「半沢直樹」などと競技と関係のないワードを連発して好評を博した。

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