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タイ新首相は37歳ペートンタン党首 懸念される父タクシン氏の〝院政〟と反体制派の動き

東スポWEB / 2024年8月20日 6時5分

新首相に就任したペートンタン党首(ロイター)

タイ下院で16日に新首相に選出されたタクシン元首相派「タイ貢献党」のペートンタン・シナワット党首(37)が18日、ワチラロンコン国王(ラーマ10世)の承認を得て、正式に首相に就任した。倫理違反を理由に憲法裁判所から14日に解任されたセター・タウィーシン前首相の後を継ぐ。

ペートンタン氏はタクシン氏の次女。タイ史上最年少の首相で、女性としては叔母のインラック氏に次いで2人目となる。一族からの首相就任はタクシン氏の義弟ソムチャイ氏を含め4人目となる。

就任会見で、タクシン氏やインラック氏らが保守派との対立の末、軍事クーデターや司法判断で失脚したことに触れ「同じ運命をたどりたくはない。職務遂行に全力を尽くす」と訴えた。

内政は複雑だ。ポピュリストの指導者でもあったタクシン氏は2006年の軍事クーデターで職を追われた。以降、クーデター、暴動で政情不安が続いている。インラック氏も14年にクーデターで失職した。約10年の軍事政権の後、昨年8月23日に文民政権トップとなったセター氏は8月14日に失職した。

タイ事情通は「国外逃亡を続けていたタクシン氏が、昨年8月22日に帰国しました。すぐに拘束され、汚職罪などで実刑判決を受け、体調を理由に警察病院にいましたが、今年8月に国王からの恩赦があり、18日に釈放されました。政治的な影響力を強めることが確実視されている中、ぺータントン氏の就任式典に出席し、存在感を示しました」と語る。

ぺータントン氏は王室や国軍と関係が深い保守派と組むタクシン派主導の大連立を維持し、これから組閣を行う。

「ぺータントン政権はタクシン氏が裏で支配することになるでしょう。前回のクーデターで追われたのは、ポピュリストで力を持ちすぎたタクシン氏を保守派が恐れたことも一因でした。ぺータントン氏が反タクシンの人々からの標的になることは間違いないでしょう」と同事情通は指摘している。

難しい政権運営を迫られることになりそうだ。

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