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2度逮捕&11年収監の〝介護士ボクサー〟健文トーレス 世界1位連破で感謝伝える!

東スポWEB / 2024年8月20日 19時14分

7年ぶりの日本での試合へ意気込む健文トーレス。左は亀田興毅氏

ボクシングの元世界3階級制覇王者の亀田興毅氏がファウンダーを務める興行「3150×LUSHBOMU vol.1」(24日、大阪・大和アリーナ)の52・5キロ契約10回戦でWBO世界スーパーフライ級1位KJ・カタラジャ(29=フィリピン)と対戦するWBO世界バンタム級11位・健文トーレス(36=TMK)が20日、大阪市内の所属ジムで公開練習を行った。

メキシコ出身の元WBC世界ライトフライ級王者ヘルマン・トーレス氏の次男である健文は大阪出身で1歳上の興毅氏とは同じ小学校に通った幼なじみ。「天才ボクサー」と呼ばれて世界王者を期待されたが、タクシー強盗などで2度逮捕、合計11年収監される転落人生を送った。

日本での活動は困難となったが、5月にフィリピンで「イチかバチかの勝負」で臨んだWBO世界バンタム級1位レイマート・ガバリョ(フィリピン)戦で大金星を挙げて浮上。興毅氏の弟・大毅氏が会長を務めるTMKジムを頼り、日本ボクシング界復帰にこぎつけた。

日本では7年ぶりの試合で、「試合を組んでくれた方もそうですが、ライセンス取得にご協力してくれた方々にも感謝しております」と頭を下げた健文。過去を振り返り「罪を償えるとは思っていない。世界王者になったとして自分が更生したとは言えない。だけど、自分が間違っていたことを理解し、ボクシングが好きだったと改めて感じた。その思いだけでも今回の試合で示したい」と意気込んだ。

2戦連続で世界1位を破れば世界王座に大きく近づくと言えるチャンス。相手のカタラジャを「強い選手なのは間違いない。パンチもあるでしょうし、うるさそうな選手」と評価したが、「TMKジムに所属してから体のケアから学び直して、今までで一番充実した練習ができてる。今の俺が気持ちと技術で負けることはない」と自信を示した。

現在は介護士を務めており、「感謝されることのありがたみとうれしさに気づくことができた」という。「びっくりするぐらい応援してくれる人がたくさんいることが分かった。家族にはいろいろ迷惑をかけたけど、今でも応援してくれるし、相談に乗ってくれる。応援してくれるみんなのためにもリングで感謝の気持ちが伝わるボクシングをします」と誓った。

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