【なでしこ】長谷川唯 パリ五輪で他競技勢の活躍に決意新た「ああいうところに立ちたいなと」

準々決勝で敗退となったなでしこジャパンのMF長谷川唯

なでしこジャパンのＭＦ長谷川唯（２７＝マンチェスター・シティー）が、代表をめぐる現状に危機感を示した。

今夏のパリ五輪では悲願の金メダル獲得を目指したが、８強で敗退。新シーズンへ向けてチームに合流する長谷川は２０日、出国前に羽田空港で取材に応じ「自分たちがやりたいサッカーというのができたかと言われたら、やっぱりまだまだできなかった。見ている人たちからしたら、ちょっと面白くなかったりという部分もあったと思う。もっと自分たちのサッカーで、勝ちにいけるようなチーム作りをしなければいけないなと思う」と課題を指摘した。

その上で「確率が高いチャンスを作るためにどうしたらいいか」「急ぎすぎて、クロスやシュートを狙うのが早いシーンがあったり、確率の低いプレーを選んでしまうことがチームとしても多かった」など、具体例を挙げながら率直な意見を語った。

国際大会で結果が出なければ、かねて厳しい状況にある女子サッカーへの注目度も上がってこない。「やっぱり五輪という大きな舞台になると、他の競技もある中で、結果というものが伴わないと、いろんな人からの興味というのは持ってもらえないんだなと改めて感じた」と複雑な胸中を吐露。

「他の競技を見ていても、結果を出した人は輝いて見える。自分自身も今回は残念ながら負けてしまったけど、ああいうところに立ちたいなという気持ちを強く持った」と、なでしこの人気向上へ強い意欲を示した。

かつて世界を制して旋風を巻き起こしたなでしこジャパン。実力と人気の両面で復活を目指す。