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【山口敏太郎の現代妖怪図鑑201】日陰の移動に合わせて自分も動く雪だるま「ユキムラくん」

東スポWEB / 2024年8月21日 11時42分

ユキムラくん

オカルト評論家・山口敏太郎氏が都市伝説の妖怪、学校の怪談、心霊スポットに現れる妖怪化した幽霊など、現代人が目撃した怪異を記し、妖怪絵師・増田よしはる氏の挿絵とともに現代の〝百鬼夜行絵巻〟を作り上げている。第201回は「ユキムラくん」だ。

〝学校の怪談〟系列の妖怪である。雪だるまが意識を持った妖怪だと推測できる。

とある小学校で珍しく雪が降った。喜んだ先生と子供たちは、張り切って雪だるまを作った。頭にはポリバケツ、手は木の枝、手の先には軍手と赤い手袋。空き缶を逆さまに埋め込んで目玉にして、お菓子の入れ物を鼻にした。口にはホイッスルをくわえさせた。

「ユキムラくん」と名づけ、校舎とグラウンドの境目の日陰に置くことにした。

すると奇妙なことが起こった。太陽の動きに連動して日陰が位置を変えていくのだが、日陰の移動に合わせてユキムラくんも移動していくのだ。自分で勝手に動いたのでないかと疑われた。

最初は用務員さんが移動させているのではないかと思ったが、用務員さんに聞くと、「そんなことはしていない」と言う。

さらに最後は、ホイッスルが鳴って、クラスのみんなにお別れのあいさつをした。

このように、冬の時期に作られる雪だるまに関しては、不思議な話が多い。やはり、雪だるまといえども、人の形をしたモノを作ると、魂のようなものが宿ってしまうのであろうか。

創作ではあるが、漫画の「うる星やつら」の中のエピソードで、雪だるまが意識を持つという話がある。この創作話が怪談の成立に影響を与えたのだろうか。

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