【甲子園】神村学園 決勝進出ならずも小田監督「この子たちはすごいことをやってのけた」
東スポWEB / 2024年8月21日 12時29分
第106回全国高校野球選手権大会の第13日(21日)の準決勝第1試合で神村学園(鹿児島)が関東第一(東東京)の前に1―2と涙を飲んだ。
最後まで執念を見せた。1点を追う土壇場の9回、二死一、二塁から代打・玉城(3年)が中前に運び、二走の岩下(3年)が本塁に突入。好返球のクロスプレーが惜しくもアウトとなり、非情の幕切れとなった。
2年連続4強を果たし、さらにその先を目指したが、壁を破れなかった。ナインが涙にくれる中、小田監督は「3点目をやらずによく守り切った。最後も粘って一打同点のところまで行ったけど、紙一重だった。強い気持ちを持ってバットを振ってくれた。玉城は出番がなくても朝から晩までバットを振っていた。最後に男を見せてくれた」と言葉を詰まらせた。
4回に上川床(3年)の中前適時打で先制。先発のエース今村(3年)が6回まで無安打に抑える快投を続けた。しかし、7回に適時打と2つのエラーが重なって逆転を許した。「守備でのワンプレーとかあと1つの差で負けた。悔しいです。最後も相手の守備が上だった」と言う今村は、大社(島根)との準々決勝で4回途中2失点降板。小田監督から「日本一になるためにはお前の左腕が必要だ。もう1回作り直せ、お前に任せる」と背中を押され、8回を3安打、2失点の力投を見せたが、あと一歩届かなかった。
指揮官は「今村はよく頑張ったとほめてあげたい。悔しさを糧に努力した結果。選手の涙を見て…日本一を目指して頑張ってきた。すごいことをこの子たちはやってのけたと思う。2年連続ベスト4なんてなかなかできない。感謝の気持ちを持って今後の行動をしっかりしてもらいたい」とやさしい表情を見せた。
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