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【日本ハム】2位躍進支える新庄監督の「選手操縦術」 清宮幸太郎まで覚せいさせた手腕をOB絶賛

東スポWEB / 2024年8月22日 5時9分

新庄監督の「選手操縦術」が注目されている

これも3年目の成長なのだろうか。日本ハムがいつの間にか「大型連敗」をしない強固なチームへと変貌を遂げている。21日のロッテ戦(ZOZOマリン)で7―1と大勝し、2連勝。貯金を「11」に増やし、パ3位・ロッテに2ゲーム差をつけて2位の座も堅持している。強さの背景にはチーム力の向上もさることながら、やはり新庄剛志監督(52)の〝選手操縦術〟が冴え渡っている点が大きいようだ。

冬の時代も今は昔のようだ。過去2年の日本ハムといえば、シーズンを通して4連敗以上の連敗が続発。昨季は7月に球団ワースト記録にあと「1」に迫る13連敗を喫するなど、大型連敗のおかげでシーズン終盤を待たずに終戦を余儀なくされていた。

だが、今季は開幕直後から連敗が少ない。シーズンを通しても引き分けを挟んだ5連敗が最長。4連敗以上はわずか2度しかない。この大型連敗の激減こそが現在、リーグ2位の好調モードを支えている。加えて各選手の成長が基盤となっているのはもちろんだが、実は別の要因もある。チーム内からは新庄監督の巧妙な「選手操縦術のおかげ」という指摘も数多く出ているのが現状だ。

今季、新庄監督は選手ごとに指導法を変更。さまざまな手法を交えながら各選手を鼓舞している。例えば陽気な助っ人・レイエスには下ネタも交えたユーモアかつシンプルな助言法を徹底。気持ち良くアドバイスを受け入れてもらうように工夫を凝らしている。一方、不振に陥ると長引く万波、マルティネスらには深く考えさせないように打順や出場機会などを綿密に調整。時には出場機会をあえて奪うなど、適度な刺激策も繰り出しながら選手の調子を落とさない努力を試みている。

さらに極め付きは清宮の操縦法だろう。2017年にドラフト1位で鳴り物入りで入団し、実力がありながら温厚かつマイペースな性格のため、歴代の首脳陣も指導法に苦慮していた。

だが新庄監督は指揮官就任直後から清宮の性格を見抜き、報道陣の前では「絶対に褒めない」という厳しい指導を徹底。その分、陰では優しく寄り添う独特の叱咤激励で奮起を促し続けた。

おかげで本人はようやく覚せい。ただ、指揮官はいまだに厳しい姿勢を崩していない。清宮が活躍しても試合後はダメ出しを継続させ、その「愛あるイジリ」は今や〝コント〟のような流れになりつつある。こうした「新庄流選手操縦術」が奏功し、各選手の好不調の波も激減。この流れが連敗しにくいチームをつくり上げたことは間違いない。

「就任直後こそ周囲から采配や起用法を批判されたこともあったが、やはり新庄監督は選手の懐に飛び込むのがうまい。選手を束ねる求心力も着実に備え始めている」(球団OB)

選手個々の力だけでなく、22年からタクトを振るう指揮官の選手操縦術も着々と進化を遂げているとなれば…。日本ハムが〝真の強さ〟を発揮している現状もうなずける。

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