世界でも有名なペンギンの同性カップルのスフェンが死去 シドニー水族館

同性カップルのスフェンとマジックと、２羽が育てた子供（シーライフ・シドニー水族館のフェイスブックから）

世界的に有名なペンギンの同性カップル、スフェンが死んだ。シーライフ・シドニー水族館が２２日、フェイスブックで発表した。

シドニー水族館は「世界で最も有名で愛されているジェンツーペンギンのカップルの片割れであるスフェンが残念ながら亡くなったという心が痛むニュースを共有します。私たちの愛する『ペンギンパワーカップル』のスフェンとマジックは、２０１８年に同性関係で世界的な話題を収め、愛、平等、そして献身のストーリーで世界中の何百万人もの人々にインスピレーションを与えました。スフェンは、彼がマジックと分かち合った愛と、重要な保護メッセージを通して生き続けるでしょう」と記した。

オスのスフェンは、２０１８年にオスのマジックとの絆が報じられ、世界中で話題になった。この年の繁殖期、２羽が一緒に小石で巣を作り始めたので、水族館のスタッフが育てるための卵を与えた。

彼らは最終的に２羽のヒナを育て、水族館で最も絆の強いつがいの一つとなった。

スフェンは今月初め、１２歳で亡くなった。水族館のスタッフは、パートナーであるマジックを連れて彼の遺体を見に行き、彼がその喪失感を乗り越え、スフェンが生き返らないことを理解できるように手助けした。マジックはすぐに鳴き始め、他のペンギンも呼応したという。

２羽のストーリーは、ネットフリックスシリーズや本、ドキュメンタリーなど多くの題材となった。