オプラ・ウィンフリーにスティービー・ワンダー…米民主党大会にセレブ続々 最終日にはＰＩＮＫも

民主党の全国大会で熱唱するスティービー・ワンダー（ロイター）

米民主党の全国大会は３日目の２１日（日本時間２２日）、元大統領や党重鎮のほか、有名スターも続々と登場して１１月５日の大統領選に臨むカマラ・ハリス副大統領らを盛り上げた。

会場のシカゴ、ユナイテッド・センターはＮＢＡブルズの本拠地で、過去には新日本プロレスが合同興行を開催したことがある。この日は、副大統領候補ティム・ウォルズミネソタ州知事の指名受諾演説がクライマックス。それに先立ち、ビル・クリントン元大統領、党重鎮のナンシー・ペロシ元下院議長らが次々とスピーチを行った。

ステージには有名司会者オプラ・ウィンフリーも登壇し、ジェスチャーたっぷりにスピーチを行った。ハリス氏はオプラの番組に登場したことがあり、２人は旧知の仲。ＣＮＮによるとオプラはサプライズゲストで、大統領選は「自由への闘いだ」と聴衆に訴えた。

引き合いに出したのは共和党の副大統領候補Ｊ．Ｄ．バンス上院議員の過去発言。テレビの取材に対し、「子供のいないみじめな人生を送るキャット・レディー」などと出産経験のない女性を中傷するコメントをしたことが掘り起こされ、批判を浴びている。女優ジェニファー・アニストンも声を上げた１人。オプラは「火事に遭った家に対し、我々は家主に人種や宗教を尋ねたりしない。彼らのパートナーや投票先を気にかけない。ひたすら、彼らを救うためにベストを尽くす」などと語りかけた。

ＣＮＮによると、大御所ミュージシャンのスティービー・ワンダーは、１９７３年のヒットアルバム「インナービジョンズ」収録の「ハイアー・グラウンド」を披露。同曲は、人生の最高点に到達するまで励み続けることを訴える内容。演説では「怒りよりも喜びを選んで」と話した。盲目のスティービーは１６年の大統領選では「トランプに投票しろというのは、私にとって車を運転しろというのと同じだ」と発言し、今回復活を目指す共和党のドナルド・トランプ前大統領とは相容れないことを示していた。

テレビ番組「サタデーナイト・ライブ」で知られるコメディアン兼俳優のキーナン・トンプソンもスピーチを行い、人気シリーズ映画「スター・ウォーズ」で有名な俳優マーク・ハミルも姿を見せた。著名歌手のジョン・レジェンドとシーラ・Ｅもパフォーマンス。ハリス氏の指名受諾演説が行われる２２日の最終日には、グラミー賞歌手で日本のドラマ「ドクターＸ～外科医・大門未知子～」の主題歌も歌ったポップクイーンのＰＩＮＫが登場するという。