【広島】劇的逆転にベンチはお祭り騒ぎ 新井監督「間違いなくチームの力がついている」

東京ドーム最終戦を劇的な逆転劇で制した新井監督は笑顔でのファンにあいさつ

ドでかい逆転勝利だ―。セ首位・広島は２２日の巨人戦（東京ドーム）を延長１０回、２―１で退け、ゲーム差を「２」に広げた。

土俵際で試合をひっくり返した。試合は８回終了時点で０―１。Ｇのエース・戸郷を８回まで３安打と打ちあぐね〝完封負け〟目前からの、大反撃だった。９回、先頭・野間の左前打を口火に、一死二塁から、小園が中前適時打。土壇場で１―１の同点の追いつくと、延長１０回に、さらにたたみかけた。

敵の３番手・ケラーに対し、一死から菊池が四球を選び出塁すると、続く代打・秋山が、右翼線二塁打でつなぎ二、三塁。最後は二死から、矢野が決めた。ケラーの７球目を左前へと運んだ。「僕が返すしかなかった。何とか返そうと思っていた。本当に良かったです」（矢野）と、三走の菊池が一気に本塁に生還すると三塁側の赤ヘルベンチは総立ちのお祭り騒ぎ。延長１０回裏を守護神・栗林が締め、首位攻防カードの勝ち越しを決めた。

この日は東京ドームでの今季最終戦。終盤の劇的な逆転勝利に沸く左翼席に向かってあいさつした新井貴浩監督（４７）は「本当にエキサイティングな試合だった。ビジターでこういう展開で逆転して勝てるというのは、間違いなくチームの力がついていると思います」と興奮冷めやらぬ様子で逆転勝利に浸っていた。