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【広島】あえての秋山温存で劇的G倒! 新井監督はまだ〝ムチ〟を入れていない

東スポWEB / 2024年8月23日 5時5分

劇的勝利の陰で新井監督の手腕が光った

劇的な逆転勝ちだ。首位・広島は22日の巨人戦(東京ドーム)で延長10回の末、2―1と逆転勝利。2位・巨人に2ゲーム差をつけ、再び引き離した。

8回終了時点で0―1。相手先発・戸郷の前に完封負け目前だった一戦で、鯉打線が執念を見せた。9回一死二塁から小園が中前に同点適時打。この日初めて得点圏に走者を進めたワンチャンスを生かし、相手エースをマウンドから引きずり降ろした。

延長10回には3番手・ケラーを攻め、二死二、三塁から矢野が154キロを左前へはじき返し、三走・菊池が本塁へ生還すると赤ヘルベンチは総立ちのお祭り騒ぎ。最後のマウンドを守護神・栗林が締め、首位攻防カードの勝ち越しを決めた。

この日は東京ドームでの対巨人・今季最終戦。土俵際からの劇的勝利でメモリアルマッチを制した新井貴浩監督(47)は「ビジターで、こういう展開で逆転して勝てるのは間違いなくチームの力がついていると思います。若い選手の成長を感じます」と目を細めた。

指揮官の肝の据わった決断が、結果的にも奏功した。この日は不動の1番・秋山を「こちらからやめさせた」とベンチスタートに。前日の試合で右ふくらはぎに相手野手の送球が直撃したため、〝大事〟を取ったことによる措置だったが、この日は勝負どころでの代打要員としてスタンバイさせていた。

その秋山は延長10回に一死一塁から代打で登場すると右翼線二塁打を放ち、矢野の決勝打をきっちり〝お膳立て〟。新井監督が敢行した適材適所の配置は、しっかりと延長戦に生きた格好だ。

8月に月間打率3割3分以上を残すなど調子を上げていたベテランの起用をあえて踏みとどまった理由には、就任初年度の「教訓」がある。昨季も夏場までは阪神とV争いを演じたが、その大事なタイミングでケガ人や故障者が続出。これを新井監督は「チームをマネジメントしなければならない自分の失敗」として重く受け止めており、今季はシーズン最終盤の9月に文字通りの「総力戦」に臨む態勢づくりに細心の注意を払っている。

裏返せばチームにはまだまだ入れてはいない〝ムチ〟も、そして〝伸びしろ〟もあるということ。巨人、阪神を相手に8月は敵地で9試合を戦い5勝3敗1分け。優勢モードを保ちながら6年ぶりのV奪回へ向け、勝負の9月を迎える準備を着々と進めている。

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