【巨人】阿部監督はなぜ〝会見スルー〟したのか チーム内で裏目に出た「親心」を指摘する声
東スポWEB / 2024年8月24日 5時4分
阿部采配が裏目に出た。巨人が23日の中日戦(東京ドーム)に2―8で敗れ、2連敗となった。首位・広島も黒星だったため、ゲーム差は変わらず2のまま。だがカープとの直接対決を制した3位・阪神には2ゲーム差に詰め寄られた。
この日はドラフト1位ルーキー・西舘がプロ初先発。しかし初回にいきなり宇佐見の2点適時打で先制点を献上し、立ち上がりから制球が定まらなかった。同点の4回には田中幹、5回にも石川昴と立て続けに適時打を許し、あっさりと突き放された。
ルーキー右腕は結局、5回6安打4失点で降板。プロ初の先発マウンドへ首脳陣から期待を持って送り出されながらも、全くいいところなく今季3敗目を喫した。プロの洗礼を浴びせられた試合後は「攻撃につながるような投球ではなかった。結果として先発としてはだめだったのですごく反省しています」と肩を落とした。
そんな西舘の背信投球が試合をぶち壊す格好となり、バトンを渡された救援陣も連鎖するように炎上。打撃陣も初回に奪った2得点のみで機能せず、投打ともに空回りのまま大差で敗れた。
終わってみれば、5位に沈む中日の打線に14安打8得点をたたき出される体たらく――。さすがに怒り心頭だったのだろう。試合後の阿部慎之助監督(45)は会見場に姿を現さず〝スルー〟。球団広報から「試合後取材なし」が通達され、監督就任後初となる会見拒否の異常事態となった。
ここまで阿部監督はどのような試合展開および結果になっても、冷静沈着な姿勢で必ず取材陣に応対するスタンスを貫いてきた。指揮官の心情について、チーム関係者の1人は「西舘や(この日の5回裏に西舘に代わって代打で打席に立ち、あえなく三振に倒れたドラフト3位ルーキーの)佐々木ら、未来を担う新人に優勝争いの雰囲気を経験させたい〝親心〟もあったのだろう。だが結果的には、その采配が裏目となって大事な一戦を落とした。自分自身に憤りを感じていたのではないか」と推察した。
いずれにせよ、痛恨の一敗であることは間違いない。今後の優勝争いにどう影響していくか、非常に気がかりだ。
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