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【ソフトバンク】山川穂高 相手を震え上がらせる「9分の8」高確率弾…首脳陣も最敬礼

東スポWEB / 2024年8月24日 6時5分

相手チームにとっては恐怖の山川穂高

パ・リーグ首位のソフトバンクは23日の2位・日本ハム戦(エスコン)に延長10回の末、6―5で競り勝った。連敗を2で止め、優勝マジックは「21」。5点差をはね返し、10回に正木の勝ち越し弾で熱戦に終止符を打った。

後半戦に入って好調を維持する不動の4番・山川穂高内野手(32)が存在感を放った。4回に5試合ぶりとなる28号ソロ。「栗原のホームランの流れに乗ることができた」と、鮮やかな2者連続アーチだった。エース・有原が3回までに8安打を許して5点のリードを献上。中軸2人のアベック弾がチームの反撃ムードを醸成した。この回は柳町、周東、牧原大にも適時打が飛び出し一気に同点。流れを引き戻すと4回以降は投手陣が相手に得点を許さず、正木の殊勲弾につなげた。

後半戦23試合で14発と量産する山川の存在感が際立つ。5月末から6月にかけてノーアーチと苦しんだが、球宴を挟んで完全復活。この日の一発で後半戦は9カード中、実に8カードで本塁打をマーク。前カードの楽天2連戦で途絶えたが、それまで7カード連続でアーチをかけ続けた姿は圧巻だった。

不調が長い一方で、好調時も長い。本人も認める特性だが、真夏の好調ターンはチームにとってなんともありがたい。「1カードに1発」を理想に掲げる不動の4番。ライバル球団に与える恐怖心は絶大だ。高確率で打ち続けることで相手の警戒感が増し、前後の打者を含め打線全体への波及効果は計り知れない。この試合前までの4試合不発は後半戦に入ってからは最長だった。高頻度を持続させる一発に村松打撃コーチも「頼りがちになるが、続けていってほしい」と最敬礼。本人にとってもチームにとっても価値ある一本だった。

鷹に山川あり――。本塁打王3度を誇るFA砲が、本領を発揮している。

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